ニキビの化膿を分かりやすく解説

ニキビの化膿について


ニキビが化膿するとニキビ痕の心配もありますし、また、見た目にも嫌なものですし、「体内の毒素が出てきた」等の誤解も生じます。

実際の化膿はそういうものではないので、「何が起きているか?」をイメージできるよう、基本的な知識として参考に。

化膿とは?

始めに「化膿」についてです。
私達の身体を覆う皮膚の表面には「常在菌」がいます。
常在菌には「善玉菌(表皮ブドウ球菌)」と「悪玉菌(黄色ブドウ球菌・緑膿菌・大腸菌等)」があり、通常は善玉菌が優位を維持し、トラブルの心配はありません。

皮膚常在菌と善玉菌と悪玉菌のバランス

また通常、皮膚が傷つき、壊れた状態になっても、皮膚は傷を修復して終わりです。

傷修復のプロセス

しかし、傷ついた部分から悪玉菌が侵入してきた場合、体は免疫細胞・白血球などが反応し、退治します。
この時の死骸や老廃物などが「膿」になります。

化膿のプロセスと膿の正体

化膿が起きている場所は、身体と、侵入してくる異物との戦場のような状態です。

(参照: What is Pus?)
“膿は、主に細菌や特定の真菌などの侵入者に対する免疫系の闘いの副産物です。”
“死んだ白血球、死んだ細菌や真菌、死んだ組織が蓄積し始め、膿が生じます。”
“膿は何の役割も果たしません。単に免疫防御の副産物です。”

※機械翻訳はこちら→膿とは何ですか?

ニキビの形成プロセス

ニキビは肌表面のバリアが毛穴をふさぎ、皮脂が出れない構造になり、ふさがった毛穴で菌が増殖すると「ニキビ」という状態になるものです。
毛穴がニキビになるプロセス

ニキビの化膿

ニキビが炎症を起こし、毛穴周りの組織が傷ついた時、「毛穴の中」に小さな傷ができます。

緑膿菌や黄色ブドウ球菌によるニキビの化膿を解説

そこから体内に侵入しようとする菌に対して、身体が防御反応を起こすと、上記の傷の理屈で膿が発生します。
これが「ニキビが化膿した状態」です。

※ニキビの化膿は、体の「内と外」が判りにくくなります。図の赤線が体の内外を分けるラインとすれば、判りやすいかと思います。

「体内毒」とは違うもの

膿は見た目に「毒っぽい」ですし、ニキビも「何かを出そうとしているっぽい」です。
だから「体内毒を出そうとしている」的にイメージされることが多いですが、化膿は傷で起きる現象ですし、ニキビは「皮脂を出せない」毛穴です。
そもそも「ふさがっていない毛穴から、毒が出ている」というわけでもないです。見た目や宣伝で誤解しないようにする必要があります。

(参照:リンパマッサージでニキビ悪化。なぜ?ハーブピーリングでニキビ悪化。でも好転反応と言われる)

ニキビ解消には

顔の毛穴は2万という説もあれば、200万という説もありますし、人は生き物ですので、健康な肌でもニキビができることはあります。
ただ肌が健康であるほど、頻度は少なく、ごく小さく、悪化することなく消えて行きます。肌が自分でキレイに治します。

せっかくニキビを治しても、繰り返しできるような場合は、「肌を健康にする」というのも考え方の一つです。

まずはカウンセリングフォームからご相談ください。

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2023年7月13日16:39 / 投稿者:kazuyuki terada