ニキビが何度も再発。何をすれば治るのか?というご質問

ニキビが何度も再発。何をすれば治るのか?というご質問


毎日頂くご相談で多いのは「ニキビが治らない」はもちろんですが、「治しても、またできる」「治ったのに再発」というお悩みです。

  • 皮膚科でべピオゲルを処方され1年でかなり改善。綺麗になったので塗布をやめると、半年ほどで再発。このくり返しでニキビ痕も悪化…。
  • 社会人になって顔全体にできています。イソトレチノインの飲み薬や外用薬も試しました。もちろんニキビは綺麗になりましたが、辞めると再発し、何をしてもニキビが改善されず肌が汚くて辛いです。
  • ベピオとピルを処方してもらい治りましたが、妊活の為に辞めて、すぐに肌荒れが再発し、酷い状態です。

ニキビが何度も再発するというご質問

ご相談、ご質問は「どうすれば治るのか?」なので、求められている答えは「こうすれば治る」です。

でも、ここでの話は「治せば解決しますか?」です。

実際、すでに、「治したはずなのに、再発している」からです。

少しややこしい話になりますが、ニキビが慢性化してお悩みなら、ご一読ください。

「治らない」という悩み方

まず意識しておきたいのは「悩み方」です。
私たちは無自覚に「こうすれば、ああなるはず」というイメージにとらわれがちです。

たとえば「ニキビが治らない」という悩み方の前提には「治れば=再発しない」というイメージがあります。

関連して、「根本的に治したい」というお悩みは、「根本的に治っていないからニキビが再発した」という前提があり、さらにその前提には「”病根”が無くなれば治る=再発しない」といったシナリオがあります。

シナリオが「先」にあり、それに合わせて、「問題」や「問題の解決」をあてはめて考えてしまいます。

ニキビが何度も再発することは、「治らない」とは違う

また多くの宣伝も、そのような「悩み方に合わせた」ものになっていますから、この筋書きだけが繰り返し強化されしまいます。

では、実際のニキビはどういうものか?といえば、

毛穴がニキビなるプロセス

ニキビはブツブツし、また皮脂や場合によっては化膿などもあって、見た目のイメージで様々な俗説があります。

ひとまず、ニキビは
「肌表面が毛穴をふさいでしまう→皮脂が出れなくなってしまう→ニキビ菌が増えてしまう」といったプロセスで「できてしまう」という意識を持ってください。
毛穴がニキビ化していくプロセス
肌が「積極的にブツブツを出している」わけではなく、条件が重なると、毛穴がニキビ状態に「なってしまう」というものです。

また「病根が作るブツブツ」という性質でもないので、「根本から治せば」と考えるのも、話がズレてしまいます。

ニキビにおける「治る」とは?

ニキビは「条件が重なると、毛穴がニキビ状態になる」というものです。
したがって「ニキビを治す」場合、「肌表面のバリアの除去、皮脂抑制、殺菌」などの方法になりますし、面皰圧出なら構造ごと壊せます。

医療的なニキビ治療でできること

いずれにしても、毛穴でニキビの要因が「重なっていない状態」になれば、ニキビは「治った」です。これは難しいことではありません。

実際あなたがこれまでしてきたニキビ治療やニキビケアは、これらの組み合わせが多いと思いますし、「治った」はずです。

でも再発する。

つまり、もともとニキビが「治る」と「できなくなる」は必ずしも一致しないのです。

(参照:二度とニキビができないようにするにはどうすれば?というご質問イソトレチノインでもニキビが治らない・再発する副作用が…というご相談

「治らない」と「治しても再発」

上記のように、ニキビを治すことは難しいことではありませんし、おそらく「治せば終わるケース」がほとんどです。

でも、ニキビを構成しているのは、肌の表面や皮脂、ニキビ菌といった「誰の肌にも普通にあるもの」です。

肌表面のバリアを除去しても、皮脂を洗ったり抑制したり、ニキビ菌を殺菌しても、これらは作られ続けます。

ニキビを治せば終わる肌と、ニキビを治しても再発する肌
薬が効きいてる間や、バリアが薄くなり毛穴をふさげない間は、毛穴はニキビになりませんが「要因が重なるバランス」になれば、毛穴はまたニキビです。これが「再発」です。

「治らない・完治しなかった」という気持ちになりますが、肌で起きたのは「またニキビの要因が重なった」です。

(参照:「何をしてもニキビが治らないのはなぜ?」というご質問ニキビ治療は対症療法なので、根本的に治したい。というご相談

「根本的に治れば」「合う治し方なら」

ニキビ自体はそもそも、「完治しても、条件が揃うと再発する」というものです。なので「条件が揃いやすい人は再発しやすい」わけです。

逆に大半の方は「治せば解決」です。

これは「治した後」のバランスの問題で、「ニキビの治し方」とは、別の問題です。

「ニキビはどういうものか?」と「ニキビを治すとはどういうことか?」を整理しておく必要があるのです。

“本研究では、ニキビ再発率は44%であり、20歳未満では39.9%、20歳以上では53.3%と世代依存的であることが示された。”
(参考)Acne relapses: impact on quality of life and productivity「にきび再発:QOLと生産性への影響」

「再発のくり返し」を解決するための、考え方や方法

ニキビ自体は治せば解決します。また多くの方はニキビは治せば終わります。

「治したい」場合はそれで問題はありませんし、「再発をくり返すニキビを、治し続ける」というのも一つの方法です。

でも、「肌のバランス」や「健康でキレイな肌」という見方や、考え方もあります。

まずはカウンセリングフォームから、ご相談ください。

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2022年12月16日00:45 / 投稿者:kazuyuki terada