Uゾーンニキビがホルモン治療でも治らない。ケア方法は?

Uゾーンニキビがホルモン治療でも治らない。ケア方法は?


  • 2年前からUゾーンに大量のニキビが出来るようになり、ピーリングも何度も受け、数ヶ月で一旦落ち着きましたが再燃。こんなに酷いニキビが出来ることはありませんでした。
    皮膚科で治療しても、エステでメンテナンスをしても良くならず本当に悩んでいます。
  • 十代の頃から皮膚科、エステ、ピル、など通いましたが治らず。現在エピデュオゲルにて様子見ですが、とにかく痛くて赤くて、現在は顎、Uゾーンが特にひどく、コメドもたくさんです。
  • 2年ほど前からUゾーンのニキビが繰り返し、ストレスや夜更かしなどですぐに肌荒れをおこします。美容クリニックでグロスピーリングを行ったり皮膚科の薬でも効果が一時的であったり効果なしだったりして解決になりません。毎日ニキビのことを考えています。
  • 高校生からニキビに悩み始め、5年間サリチル酸化粧品で症状を抑えていましたが、効果が出なくなってきて、フォトフェイシャルやピーリング、漢方、エステでも一向に良くなりません。今はUゾーンを中心にニキビが発生しています。人に見られるのが嫌です。人前でも堂々と話せるようになりたいです。

Uゾーンニキビが治らないご相談

ニキビの原因

まずニキビとは何か?の整理が重要です。
ニキビができるプロセス
毛穴で肌表面のバリア層(角質層)が皮脂の出口をふさぎ、皮脂が出れず、酸素が嫌いで皮脂が好きなニキビ菌が増殖、そして炎症といったプロセスで、毛穴はニキビ化します。

ニキビの主な治療法

そのためニキビの治療は、バリアの除去、皮脂抑制・除去、殺菌などが主な方法になります。
ニキビ治療のアプローチ
多くの場合、複数の方法を同時に行いますが、いずれの場合や組み合わせでも「ニキビを治す方法=対症療法」です。

Uゾーンニキビの原因―ホルモンの影響?リンパ?

Uゾーンのニキビの場合、ホルモンバランスの「乱れ」と言われることが多いですが、検査などしても異常無しと言われる方もいます。

また、見た目の誤解から「ホルモンの異常でできるブツブツ・発疹」とイメージされている方も多いですが、そのような構造でできるものでもありませんし、男性でも慢性化しやすい方はしやすいです。

見た目の誤解では他にも「 リンパの流れが悪い」というものもあります。しかし、それが事実なら、「リンパ節から→リンパ液が漏れ→ふさがった毛穴に集中している」状態です。現実的ではありません。

Uゾーンニキビに多い誤解

ニキビは要因が重なればできるものなので、「あご・Uゾーン辺り」で、「バリア・皮脂・ニキビ菌」のバランスが、ニキビができやすいバランスになっている→その状態が続いている、とお考え下さい。また化膿も「毒素っぽい」ため誤解が多いです。(参照:ニキビの化膿について

Uゾーンのニキビのスキンケアでの注意点

上記にあるように、ニキビ形成のプロセスには、バリアが毛穴をふさぐことにあります。
これはバリアが荒れてしまうと起きやすくなりますが、顔の端部分ではクレンジング剤や洗顔料が残ってしまうこともあり、その部位は乾燥→肌荒れを起こしやすくなります。

洗浄剤のすすぎ残しには注意が必要です。

(参照:ニキビを早く治すスキンケア方法を教えてください。というご相談

ホルモン治療でも繰り返すUゾーンニキビ

ニキビ治療は対症療法ですから、多くの場合、ニキビは対症療法でしばらくしのぎ、自然と(時間の経過・年齢などで)ニキビができなくなるのを待ち、それで終わります。

ただ、悩むレベルのニキビは「治してもくり返す」結果です。

Uゾーンのニキビは「ホルモンバランスの乱れが原因」と言われピルを処方された方も多いです。服用中に皮脂抑制が効いて、服用終了後も再発しなければいいのですが、いただくご相談は「ピルを止めると再発」です。

ホルモン治療を含むニキビ治療でも治らない場合の肌の状態

「バリア・皮脂・ニキビ菌」のバランスが、ニキビができやすいバランスに傾きがちな場合、治ったと思っても、条件が揃いやすいので、繰り返しやすくなります。これはピルに限らず、抗生剤での治療も同じですし、ピーリングのような治療でも同じです。

Uゾーンニキビの解消法

TゾーンでもUゾーンでも、ニキビを治し、その後くり返さなければ一時的で済みますし、多くの場合、ニキビは治療すれば終わります。長期的に悩むことは稀です。

長期化してしまう場合は、ニキビを治しても、ニキビの要因が重なりやすいままである結果です。そして頑張って治そうとするほど治療やケアで肌を傷めたり、よけいにバランスを崩し、さらにトラブルを起こしやすくなる場合もあります。

個人の肌質などでも変わるのですが、「ニキビを治すこと」と「肌のダメージ」がトレードオフの関係になる場合、「肌の問題」は長引きます。

そのような「肌の問題」が、ニキビのくり返しや、ニキビ跡にもつながってきます。

これらを踏まえたうえで長期的な解決を考えていきましょう。
ご相談はカウンセリングフォームから。

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2024年7月4日12:30 / 投稿者:kazuyuki terada