デュアックで治ったのに、やめたらニキビ再発。というご相談。
一時供給不足だった時期もあるようですが、デュアックについてご相談が増えています。
- 社会人になってからニキビがよくできるようになりました。デュアック配合ジェルと抗生物質を飲んで暫くすると良くなりますが辞めるのをきっかけに悪化してきます。
- 3年ほど前から皮膚科に行って、べピオゲル、デュアックで改善はされましたが、定期的にニキビができます。ニキビ跡による頬の赤みやニキビがゼロの時がありません。
- 皮膚科に通いデュアックや内用薬を飲むも使っている間しか改善せず、治るとまたすぐに出来てきて、医者には「そのうちに治る。」と言われましたが全く信用できないです。
どう考えると良いか?整理していきましょう。
もくじ
ニキビができるプロセス
ニキビは肌表面の角質層が毛穴をふさぎ、皮脂が出れなくなり、その中で嫌気性好脂性のニキビ菌が増殖し、炎症を起こす、というプロセスで進行します。
ニキビに対するデュアックの効果
デュアックは過酸化ベンゾイル、クリンダマイシンの合剤です。つまり毛穴をふさぐ角質を除去しながら、殺菌や菌の増殖抑制をする薬になります。
(参照:デュアックの効果や副作用のご相談)
デュアックの使用をやめると再発するのはなぜ?
デュアックに限りませんが、ニキビの治療は、バリアの除去でニキビの構造を壊したり、皮脂抑制、殺菌など、様々なアプローチを組み合わせて行われます。
デュアックの場合なら、使用中は薬がバリアを除去し、殺菌・抗菌します。これでニキビを治せますし、防げます。そして使用をやめ、効き目が無くなると、肌は「素の状態」です。
再発する/しないは、この「素の状態」によって変わります。肌の状態が回復していれば問題ありませんし、バリアが荒れやすい人や、肌のバランスが崩れやすい場合はまたニキビができることにもなります。
“ニキビ治療薬は肌の状態を変えることはない。治療を中止すると、毛穴は再び影響を受け、吹き出物が再発します。
ニキビ治療薬は、皮脂やバクテリアを減らし、古い角質を取り除きます。治療を中止すると、にきびが再発する可能性がある”
“根本治療法がない慢性的な病状です。”
“素晴らしい対症療法はたくさんありますが、今のところ根本治療法はない。他の多くの慢性疾患のように、根本治療法はない。”
このあたりは、ニキビそのものや、ニキビ治療についても誤解が多くあり、誤解があるままでは、思いのほか長期間治療を続ける場合もあります。
デュアック配合ゲルを使い続けるとどうなりますか?
長期間使用された方のご相談もあります。
- 中学生でニキビ治療を始め、デュアック配合ゲルを昨年まで(5年間)使っていました。
その間は、ニキビがたまにできるくらいでした。しかし昨年から一気にニキビができ始め、今ではニキビ跡とニキビが顔中にあります。 - ニキビの治療で現在はデュアックを塗布しており、一時期だいぶ良くなったのですが、中止してから、ニキビが再度酷くなりました。できるニキビのほとんどが膿んで、ニキビ跡になって悪循環です。
ニキビが続く場合は「ニキビを治し続ける」のも方法ですが、もとの肌質や、環境など相性によっては、過激な治療でさらに肌のバランスが悪化してしまう人もいます。
もともとニキビは「条件が揃うとできるもの」ですし、それは「バリア・皮脂・ニキビ菌」といった「常に作られるもの」のバランスの問題です。
そしてニキビ治療は対症療法です。つまり、薬の効果で「肌がノーマルになり、ニキビができなくなる」と期待すること自体、目的と方法にズレがあります。医療的なニキビの治療は「ニキビができ続けるなら、治し続ける」という考え方として整理しておく必要があります。
デュアックをやめたら再発するニキビはどうすれば?
ニキビの要因が重なりやすい人にとっては、治療が効いても「やめたら再発」ということになります。要因が重ならないように「治し続ける」も方法ですが、肌の弱い方には負担が大きい方法になります。
色んな薬、治療でもニキビの再発をくり返す場合、まずはカウンセリングフォームからご相談ください。
私たちもあなたと同じように、悩んでいました。でも今は...
2023年8月3日18:13 / 投稿者:kazuyuki terada