口コミランキングで評判の大人ニキビの化粧水。でも現実は
ニキビ用化粧品の選択肢が増えれば、口コミサイトやランキングサイト、ステマサイトなど、広告手法も多様なります。でも
- ネットで口コミが高かった化粧水を使用したところ、フェイスラインに大量の赤ニキビが再発
- 評判のいいオールインワンゲルで、使った感じは良いのですが変化は無い
- ローションパックや保湿してますし青汁や豆乳も飲んでますが顎ニキビが出続けます
- 皮膚科医承認のビタミンcローションでも効果がありませんでした。
- 評価の高い顎ニキビ用の化粧品で1ヶ月程は効果を実感しましたが、この1ヶ月でまた顎まわりのニキビがすごく出て・・・
といったご相談も多くいただきます。
あなたも、ニキビに効く化粧品を探して口コミサイトやランキングサイトを調べて、試してもうまくいかず、ウンザリしているかもしれません。
WEB広告や、肌、スキンケア、化粧品、ニキビについて、一つ一つ整理しておきましょう。
もくじ
肌の基本的なしくみと化粧品の役割
まず肌の表面は「角質層」という死んだ細胞や脂質・アミノ酸などで構成されるバリアです。ここでは細胞や物質が常に入れ替わりながら、バリアを維持します。
化粧品は、薬機法でも「効き目」について厳しく規制されています(今のところ)。したがって化粧品は、薬品のような「作用」や「副作用」を意識するものとは違う目的で使います。ですから化粧品の広告には、本来厳しい規制がかかっています。
※追記しておくと、化粧品や健康食品に過剰な期待はするべきではありません。(薬機法と化粧品について→http://www.pref.kyoto.jp/yakumu/bugaihinhanbai.html)
ひとまず化粧品は「死んだ細胞とその表面に使うもの」で、それ自体は「ニキビを治す薬ではない」と理解してください。
化粧品ランキング・口コミサイトの信頼性
化粧品に限らず、様ざまな商品にランキングサイトがありますが、いずれもまず「広告業の一形態」と考えておく方がいいかと思います。
これは大手口コミサイトや、個人運営のアフィリエイトサイトでも同じことが言えます。
そういう意味で、「運営者の公平性の基準」で、ランキングが決まるものだと考えておくべきです。
- ステルスマーケティングとは
(出典:ウィキペディア) - 成功報酬型広告とは
(出典:ウィキペディア) - (若者を中心に、アフィリエイトやドロップシッピング内職トラブルが目立つ)
(出典:消費者庁ウェブサイト) - 【解説】アフィリエイトとドロップシッピングの仕組み
(出典:消費者庁ウェブサイト)
とはいえ、それ以前の問題として、化粧品自体は薬品とは違います。
だから、おすすめ度やランキングが何位なのかはどうであれ、「化粧品の効き目」によって「医薬品のようにニキビが治る」わけではないのです。ニキビ用化粧品に「効き目」を期待して使用すること自体が、「問題と解決方法」として間違いです。
※これらサイトでの化粧品情報は、ある程度肌が丈夫であれば、「使用感の参考」「単なる情報収集」程度に考える分には、楽しみとしていいかと思います。先述のように「医薬品」とは違うので、危険も考えにくいので。
ニキビケアは一時的なニキビなら効果があるかもしれない
ニキビは肌の表面「角質層」が毛穴をふさぎ、皮脂が出れず、菌などにより炎症が起きる状態です。角質層は毛穴の中まで続いており、正常な状態を維持していれば、ニキビの形成要因は重なりませんし、仮にできてもバリアが回復すれば終わりです。(参照:繰り返す大人ニキビ)
多くのニキビケアは、バリアの「回復」を目的とせず、むしろ「毛穴をふさぐバリアの除去」を目的にしています。
この時に、荒れた状態の肌表面はなめらかになり、ザラツキがつるっと感じたり、べたつきがさっぱりしたりなど、感触の変化をすぐに感じます。これを「効果を実感」と解釈もできてしまいます。
でも「壊し続けてバランスを崩したバリア」がトラブルの要因になることもあります。
例えば「顎にニキビが出来た→顎ニキビケアで解決だ→顎ニキビ用化粧品を探そう→ランキングサイトで商品選び→上手く治らないし悪化した」ということもあり得るわけです。(顎ニキビの原因と、治しても治らない理由)
大人ニキビに限りませんが、一時的なトラブルで済まない場合は、「肌の問題」も考慮する必要があります。トータルのバランスが大事になるのです。
保湿や洗顔に気をつければ顎ニキビは治る?
「顎ニキビは大人ニキビ。思春期と違って保湿で治る」という宣伝もありますが、ニキビが慢性化や悪化する場合、大人か思春期かよりも、「慢性化や悪化」が問題です。
ニキビができやすい場所は、その時ニキビの要因が重なっている場所です。
できる場所ばかりに気を取られて保湿してもバリアの回復や維持はできませんし、方法や使用するものによってはバリアを壊します。(参照:根深いフェイスラインのニキビを根本的に解消するには?)
洗顔方法も、優しく洗って汚れが残ればトラブルの要因になりますし、しっかり落とそうとバリアを壊せば、それも肌トラブルの要因です。
ニキビを治すケアは、肌のバランスは回復しません。また逆にバリアを壊し続け、結果的にニキビは長期化し、ニキビ跡や赤みなどトラブルが複雑になるリスクもあります。
ビタミンC配合化粧品を使っても大人ニキビは変わらず
化粧水や美容液などにビタミンCを配合する場合は、アスコルビン酸ナトリウムといった形で配合されることが多いと思います。
まず化粧品は死んだ細胞が重なった角質層に使用します。死んだ細胞にビタミンCがなじんでも変化はありませんし、仮に浸透しても、化粧品はそもそも「効き目」は期待できません(が、副作用に対して安全です)。
でもそれ以前の問題として、効果を期待するなら、まずは肌の状態が落ち着いている必要があります。
でもそのような肌はむやみに美容成分を通しません。
※化粧品を塗っても、肌のバリアは美容成分をほとんど通さないから、ビタミンCのイオン導入という方法もあるのです。
大人ニキビを「解決する」ためのスキンケア方法とは
上記した方法は、ネットなどで散々見聞きしている方法だと思いますし、それでニキビが解消すればそれでいいのですが、頑張っても慢性的にニキビが出続けるなら、指摘したように「あなたの肌には意味がない」という可能性も考慮してください。
化粧品で治したい方は多くの場合、皮膚科やエステなどに抵抗があったり、良くならなかった経験があるかと思います。
でも、そもそも化粧品やそれを使用したスキンケアは「ニキビを治す」ものではありませんし、治しても慢性的にできるなら、定義上、「治しても解決しない」ということです。
もし、「治る」とされる化粧品でも、思うような結果を得られないなら、治す以外の選択肢もありますし、それを理解するために、問題の見方を変えることをお勧めします。
まずはWEBカウンセリングからご相談ください。
私たちもあなたと同じように、悩んでいました。でも今は...
2017年4月30日14:26 / 投稿者:kazuyuki terada