ニキビの根本治療は無い

NY医師「ニキビの根本治療は無い」-根本解決はどうすれば?


ニキビに関してご相談、ご要望の多くは、「根本的に治したい」というものです。そして、その悩みに至る前には「効くはずの治療をしたのに、効かなかった・治ったのにまたできた」などの経験があります。

  • 中学生から、ディフェリンゲルで治療して一時的に収まりましたが、薬をやめた後は再発。薬なしが怖くて通院を続け、ディフェリンゲル→ベピオゲル、一昨年くらいずっとエピデュオゲルを使っています。薬は対処治療で、根本的な治療ではなく、そろそろこの生活にピリオドつけたいです。

ニキビの根本治療は無い

「どうすればいいか?」も大事ですが、「何のために何をしてきたか?」を整理しておきましょう。

根本的に「治れば」、ニキビは出来なくなるという誤解

ニキビが慢性化してしまうと「根本的に治っていないから」と思います。
その前提には、根本的に「治れば」、ニキビは出来なくなるはずというイメージがあります。

でも、毛穴をニキビにしているのは、「肌表面のバリア・皮脂・ニキビ菌」といった、「きれいな肌にも普通に存在するもの」です。

通常の毛穴とニキビ状態の毛穴

そのため、ニキビの治療によってこれらを除去・抑制して、ニキビを治しても、生まれ変わる「肌表面のバリア・皮脂・ニキビ菌」が「毛穴がニキビになるバランス」のままの場合は、ニキビはできてしまいます。(参照:美肌育成に欠かせないニキビ菌

ニキビのくり返しの解説

(参照:ニキビを根本治療したい。というご相談

医療的なニキビ治療の考え方

米国NYの医師( Shari Marchbein )も、以下のように述べています。引用。

  • “糖尿病や高血圧、甲状腺疾患の根本治療法はありません。にきびも同じです。根本治療法がない慢性的な病状です。”
  • “いつかニキビが治ることを願っているけれど、すぐに治るとは限らない。ニキビは非常に複雑な多因子性の慢性疾患であり、素晴らしい対症療法はたくさんありますが、今のところ根本治療法はない。他の多くの慢性疾患のように、根本治療法はない。”

※(cure=根本治療 treat=対症療法)としています。
(参照:Why Is Acne So Hard to Solve? - Glamour)
もちろん記事の内容は「期待されるような根本治療はできませんが、様々な対症療法があります。でき続けるなら、治し続けましょう。」というものです。

高額な美容治療や、最新治療、最新薬など、様々な方法でニキビは治せますし、「対症療法としての効果」は期待できると思います。
(参照:ニキビ治療は対症療法なので、根本的に治したい。というご相談

でも「対症療法で根本治癒」は手段と目的がズレていますし、これは方法の良い悪いではなく、ニキビというトラブルの性質によるものです。

(参照:二度とニキビができないようにするにはどうすれば?というご質問 , ニキビが治りきらない。どうすれば?

慢性ニキビの根本解決はどうすれば?

「自分に合う治療なら、ニキビは出来なくなる」と感じる宣伝は多いですし、元々の肌がある程度、健康・丈夫な肌なら、「対症療法を行ってニキビを治し → そのうち肌のバランスは勝手に改善 → ニキビはしばらく治しておけばいい」という考え方で済みます。このように解決する人が多数派ですので「治れば→できない」という因果関係が誤解であっても、多数派には問題はありません。

上記医師に限りませんが、日本でも医療的アプローチは「ニキビはいつか(年齢などで自然に)は出来なくなる日が来るので、その日まで、対症療法を続ける」というものです。

でも、例外的に5年、10年、20年…と続く場合もありますし、また副作用などで対症療法もできなくなる方、強い治療に肌が耐えられない方など、さまざまな問題を抱える方もいます。

この場合は、ニキビの慢性化・くり返しという肌トラブルの性質や、ニキビの治療とその目的について、整理・理解したうえで、ご自身の要望とミスマッチの無いようにする必要があります。

ご相談はカウンセリングフォームから。

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2024年11月7日12:00 / 投稿者:kazuyuki terada