
ニキビの薬が効かなくなった
以前は効いたニキビの薬が効かなくなってきたケースについて
- 皮膚科でべピオを処方され6年使っています。綺麗になったり荒れたり繰り返しています。去年は少しきれいになったと思いましたが、今年入ってからべピオも効かず、むしろ汚くなるだけです。レチノールも効果ないです。もうどうしたらいいか分かりません。
- 高校生後半になりニキビ治療に近くの皮膚科に通うようになりました。はじめの薬(名前は忘れた)は全く効かず、病院を変え、ベピオゲルを使用することになりました。最初は効いていたのですが、徐々に効果が薄まって、ニキビは増え続け、全てのニキビが必ず痕になるようになりました。
- 高校生からニキビができ始め、皮膚科の薬で改善されていましたが、社会人になってからは治らなくなり、2ヶ月前からマーベロンを飲み始めましたが、フェイスラインに黄ニキビが大量にできるようになり、現在、皮膚科の薬とピルを飲んでいますが治らず次々できている状況です。ニキビ跡も治りません。
など。「効かなくなった。もっと効く薬を探そう」と考えるのも解決の方向ですが、その前にニキビをくり返す肌では何が起きているのか?
毛穴がニキビになる過程
ニキビは、肌表面のバリアが毛穴をふさいで、皮脂が出れず、菌で炎症といった要因が、毛穴で重なり、ニキビ化した状態です。
ニキビが治る
上記で毛穴はニキビになるので、皮膚科の治療薬は、「毛穴をふさぐバリアの除去」や「ニキビ菌の殺菌」、婦人科などでは「ピルで皮脂抑制」といった方法で、ニキビを治します。それぞれニキビが治ると言えます。
治しても出続ける・治ったのに再発
ニキビを治すのは上記のように難しいことではなく、大半の人は治療しているうちにニキビができなくなり、解決です。
が、一部、「何年治しても出続ける・治ったのに再発する」ということがあります。問題が複雑になるのはこのケースです。
毛穴をニキビにする「肌表面のバリア、皮脂、ニキビ菌」は、肌に必要なものでもあり、ニキビを治すために除去・抑制・殺菌しても、入れ替わりをくり返しています。(参照:誤解が多い「ニキビが治る過程」のイメージ)
治療中はこれらを除去し、ニキビを防げます。
そうして治療によってニキビが減ると、「このまま治し続ければ→この調子で減り→肌が良くなり完治」とイメージされがちですが、ニキビの薬の仕事は「肌をノーマルにする」ことではありません。
(参照:NY医師「ニキビの根本治療は無い」-根本解決はどうすれば?)
バリア・皮脂・ニキビ菌が、「ニキビのバランス」のまま入れ替わるなら、ニキビができやすいままです。
はじめは良くても、効きが悪くなる
ニキビを治すことは、「肌に必要なもの」の除去や抑制・殺菌にもなり、これが長期間続けば、「ニキビは無いが、正常でもない肌」の状態も長期化します。
とくにバリア除去は、肌に「急いで未熟なバリアの入れ替え」を促します。「除去を上回るペース」で、バリアが毛穴をふさぐようになれば、「追い付かない」→「効きが悪い」となります。
(参照:ピーリングでも効果なし。というご相談。 、 ピルが効かなくなってきた)
ニキビ治療が効かなくなってきた肌はどうすれば?
「ニキビを治す」という目的のまま、ニキビが続いてしまうと、「バリア除去・皮脂抑制や除去・殺菌」を、方法を変えながら行うことになります。
でも、もともと「ニキビを治す」という目的は、「肌がノーマルな状態で落ち着くこと」を目的にしているものでありません。
ニキビは目立つ症状ですので、どうしても「ニキビの有無や増減」だけで判断しがちですが、肌がノーマルなバランスの「バリア・皮脂・ニキビ菌」にならないなら、トラブルが続くことは、不思議なことではありません。
ではどうすれば?
まずはカウンセリングフォームからご相談ください。
私たちもあなたと同じように、悩んでいました。でも今は...
2025年3月20日12:00 / 投稿者:kazuyuki terada