ニキビ治療をする中年女性の増加

大人ニキビの増加は世界中の傾向


大人ニキビの増加は世界中の傾向のようです。

More middle-aged women being treated for acne
(ニキビ治療を受ける中年女性の増加)

フォートマイヤーズの皮膚科医 アシュリー・ペッツィ(Ashley Pezzi)によれば

「20代、30代、40代と、あらゆる年代の女性のニキビ患者の方は『若い頃はニキビがなかったと言います」
そして
「戻ってくるか、新しいかのどちらか」
と言います。

いわゆる思春期のニキビが終わったと思ったら、再発する。
もしくは、若い頃はニキビに悩んだことがなかったのに、出始める。ということですね。

これは米国だけでなく、世界中の傾向とあります。
米国皮膚科学会は、全女性の約15%がニキビと戦っていると報告しています。閉経周辺期の女性では最大40%とのこと。

こちらでも記事になっていますね → Acne in 30s: Over 2 in 5 Americans in their 30s Have Acne(30代のニキビ:30代のアメリカ人の5人に2人以上がニキビがある)

ニキビは肌表面のバリア、皮脂、ニキビ菌により形成されますが、ここでは主にホルモンについて(ひいては皮脂について)論じられています。

思春期10代では、皮脂が過剰気味になり、Tゾーンで出来やすいが、大人になれば顎ニキビフェイスラインニキビ、あご下で増える、ホルモン的な要素が見られる。

このあたりは、大人ニキビ情報でよく言われることですね。

また、同時に過剰なニキビ治療やニキビケアについても警鐘を鳴らしています。

抗生物質光線療法とともに使用される外用薬についても、

“皮を剥ぐという「昔ながらの」アプローチとは大きく異なります”
“こすって乾かす必要はありません。炎症が悪化し、ニキビが悪化する”

としています。

これは今後の「ニキビ用の新薬」の宣伝の布石かもしれませんが、ニキビ治療は過去から、効果はあるものの肌にとっては「過激な治療」を宣伝し、機器や薬品など新製品が出るたびに「以前は危険だったが今回は安全」というアピールをくり返しています。

実際、その人その人の肌の個人差はありますが、「ニキビを治すために、肌を破壊する行為」は、ニキビへの即効性と引き換えに、肌全体の問題を長期化させることもあります。

何事もバランスではあります。

いずれにしても、大半の方にとって、ニキビは単発的なトラブルです。それで済むなら、悩みはそう深くはありません。

宣伝などを見ていると「大人ニキビの治療をすれば、大人ニキビは出来なくなる」と誤解しがちですが、問題は「治してもくり返す」「治ったのに再発」など、治しているのにでき続ける状況です。

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2024年6月6日12:30 / 投稿者:kazuyuki terada