イソトレチノインでもニキビ痕が残る、治らないご相談

イソトレチノインでもニキビ跡が残る・治らない。


イソトレチノインは現時点で最も効果を期待されているニキビ治療薬かと思いますが、ニキビ跡に関しても

  • 美容皮膚科ではアキュテインの内服薬や、病院で直接塗られるケミカルピーリングとレーザーで直接ニキビを潰し絞り出される治療をうけました。
    効果はあまり感じられず、この頃には肌自体もデコボコとしてるようにも見えビニールのような肌質になっていました
  • 皮膚科に行って抗生物質やビタミン剤、ディフェリン、ダラシンを処方してもらっても全く効かず、体質だから諦めろということを先生にも暗に言われたりしました
    別の皮膚科に行き、アキュテインを処方してもらったところ、徐々にニキビが出来なくなってきましたが大きな赤い跡が広範囲に残ってしまいました
  • アキュテイン治療のおかげで少しの間ニキビが出来なくなりましたが、最近また出来始め、出来るニキビが殆どクレーター化するようになってしまい、どうしようもありません。

イソトレチノインでもニキビ痕が治らないご相談事例

といった内容の経験談が寄せられます。
順に考えていきましょう。

ニキビができるプロセス

ニキビは「肌表面のバリアが皮脂の出口をふさぐ→皮脂が肌表面に出れず→ニキビ菌が炎症を起こす」といったプロセスが毛穴で起きて、毛穴がニキビ化した状態です。
ニキビのプロセス

ニキビによる傷と、傷痕であるニキビ跡

ニキビ状になった毛穴でニキビ菌や化膿を起こす菌が炎症を誘発すれば、ふさがった毛穴の内壁は傷つきます。

ニキビ痕が残る理由

この傷は基本的に浅いものですから、たいていの場合は普通に自然治癒しますが、一方で炎症が強く出やすければ傷つきやすく、また一方で「傷の修復がスムーズに進行しない」ようなことが重なると、ニキビの傷跡=ニキビ痕が残りやすくなります。

ニキビ治療でのイソトレチノイン

上記のように、ニキビは「バリアが毛穴をふさぐ・皮脂が出れず溜まる・ニキビ菌過剰」といった要因が重なった結果なので、医療的なニキビ治療でじゃ「毛穴をふさぐバリアの除去・皮脂抑制・殺菌」などを行います。
ニキビ治療でのイソトレチノイン服用は「バリア除去・皮脂抑制」により症状の改善を狙うものです。

イソトレチノインで「ニキビ跡も治る」と思われてしまう

イソトレチノイン、トレチノイン療法などのビタミンA系での治療は、バリアの除去を伴うことが多くなります。
以前ほど言われませんが、ピーリングなどのバリアの除去は
「コラーゲンを増やす=ニキビ跡に効果有」
「代謝を促しメラニンを排出=ニキビ痕に効果有」
という説もありました。

(参照:ピーリングジェルでニキビ跡が治らないご相談)

そのためバリア除去作用のあるイソトレチノインも、ニキビ跡にも効く?コラーゲンが増える?赤みや色素を排出する?と期待されることがあるようです。

イソトレチノインとニキビ痕治療に多い誤解

また、他のニキビ治療薬・治療法と同様に、直接ニキビ痕を治療するわけではないですが、服用中のニキビへの効果は期待できるため、「ニキビ痕の予防につながる」という理屈は可能だと思います。(参照:重度および軽度から中等度のにきび病変の治療における有効な治療法であり、瘢痕化による損傷も軽減します。)

でも思うようにいかない場合、「治るはずなのになぜ?」ということになります。

ニキビ跡治療の誤解

イソトレチノインに限りませんが、ニキビ跡治療について、期待を煽る宣伝は多いです。
ただ、「元通り」や「除去すれば消える」という性質の問題とは、違う問題です。

これは方法の良しあしというよりも、肌の機能・仕組み上の問題です。「刺激で活性化」や「代謝」などは、一気に解決するイメージを抱きがちですが、イメージと実際の肌で起きることにはズレがあるものです。

また方法と肌との相性によっては、肌はダメージを積み上げてしまいます。「何に何をしているか?」を知っておくことが大切です。

ニキビ痕をキレイにするには?

ニキビ痕をどこまで改善できるか、キレイになるかは、方法や薬自体ではなく肌自身のはたらきによります。
特に代謝を促すために刺激や損傷をわざと行う方法で、思うように改善せず、かえって悪化するなどする場合、肌や問題についての見方・考え方を切り替えるの方法です。

まずはカウンセリングフォームからご相談ください。

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2024年7月25日12:30 / 投稿者:kazuyuki terada