大学病院でもニキビが治らないご相談
- 近所の皮膚科、エステサロン、美容皮膚科、都内皮膚科、都内レディースクリニック、婦人科併設皮膚科など、何をしても全く治らず、人生の半数以上をニキビ治療に費やし疲れてきました。
- 高校生から頰、こめかみにニキビができ、大きく痛い。跡が残ります。
抗生物質も効かず、大学病院にも行ってみたが、結局同じ抗生物質で次々できるのは変わらず - 大きな大学病院の皮膚科に通うようになり、初めは抗生物質とダラシンゲルとディフェリンゲルからはじまりましたが、首のニキビが消えることはなく、治らないニキビにいつも鏡をみるたびなやんでいます。
- 皮膚科の先生にも、大学病院を進められ、でも今もなお増え続けるニキビにいらだち、毎日が憂鬱です。赤みもあり、てかりやすいので、本当に人目が気になります。
近所の皮膚科通いでは良くならず、さらに高度な治療が必要なのではないか?と考え、総合病院や大学病院の皮膚科に通ってみた。でもそれでも良くならない。
そんなご相談があります。
そのような場合、問題をどう考え、どう対処するか?選択肢の一つになればと思います。
ニキビができるまで
ニキビができるプロセスは毛穴で「肌表面の角質層の肥厚→毛腔の閉塞→皮脂が出れない」といった要因が重なることです。
これらのプロセスで、毛穴は「ニキビ状態」になります。
ニキビ治療の考え方
大学病院に限りませんが、皮膚科でのニキビ治療では、軽症から重症まで4段階に分け、それぞれに対して適切な治療を行うことになります。(参照:尋常性痤瘡治療ガイドライン(PDFファイル))
ニキビは上記のプロセスで形成されますので、その治療方法は「毛穴をふさぐ角質の剥離」「皮脂抑制」「殺菌」といったものになり、それぞれを組み合わせれば、毛穴のニキビ状態は無くせます。
(参照:「何をしてもニキビが治らないのはなぜ?」というご質問 、ピルでも悪化・再発をくり返す大人ニキビ。健康的な肌を取戻す方法)
過去には、面皰圧出などの方法もありましたし、現在もありますが、手間のかかる方法で、なおかつ痛みもある為、現在では減っているようです。
いずれにしても毛穴が「ニキビ状態」でなくなれば、ニキビは治ったと言えます。これ自体はさほど難しい話ではありません。
ではなぜ「大学病院でも治らない」ということも起きるのか?
「ニキビが治らない」は、どういう状態か?
ニキビ治療の目的は、毛穴が「ニキビの状態」でなくなればいいので、圧出で物理的に壊しても治りますし、殺菌で炎症を止めたり、またピーリングや治療薬、レーザーなどで毛穴をふさぐ角質を除去しても治ります。
ところがニキビを形成している「肌の表面のバリア」「皮脂」「ニキビ菌」などは、誰の肌でも普通に存在するものです。また、常に作られ続けているものです。(参照:きれいな肌とは?)
ニキビを治しても、これらは消えません。
したがって、これらが「ニキビができやすいバランス」のままであれば、「ニキビを治しても、ニキビはできやすいまま」です。
治療法を変え、病院を変えて、その時々のニキビを「治す」ことは可能ですが、できやすい人はできやすいままなのは、このためです。
「治せば解決する」という考えに囚われたまま、色んな治し方を試しても、「治らない」「良くなるのはその時だけ」「治療をやめて半年後再発」のようになる場合があるので注意が必要です。実際には、治らないのではなく、治してもできやすいままなのです。
(参照:ニキビ治療は対症療法なので、根本的に治したい。というご相談)
大学病院でも治らない。その場合の選択肢は?
普通の皮膚科でも大学病院であっても、ニキビ自体が変わるわけではありませんし、治療も基本的には同じガイドラインになることがほとんどだと思います。
また、そもそもニキビは「治せば解決するケース」ばかりではありません。
肌が「ニキビができやすいバランス」の場合は、定義上、どこで、どのような治療で治してみても、「できやすい」からです。これは治す治さないの問題とは別の枠組みの問題なのです。
では他にどんな方法があるか?
その前に、どんな問題を抱えているか?そこから理解していただきたいと思います。
ご相談はカウンセリングフォームからどうぞ。
私たちもあなたと同じように、悩んでいました。でも今は...
2021年9月13日18:40 / 投稿者:kazuyuki terada