ニキビ半減でも95%がニキビ跡になるニキビ治療


米国の若者が望むニキビ治療

元記事は米国のもの。配信元からも、皮膚科を含む医療関係者、病院経営者向けに書かれている様子。

記事の本論そのものは、「ニキビ患者の若者が、ニキビ治療でどのような結果・状態を希望するか?患者がどの程度の費用をかけるか?」といったものですが、私が気になったのは中程で示された以下の数字。

米国(日本でも世界標準とされる?)でのニキビ治療の方法と、その減少率、そして、それによってニキビ跡がどの程度残るのかについてです。(2008年のもの)

“Randomized, blinded, placebo-controlled clinical trials have shown that three to four months of conventional acne therapy, including topical benzoyl peroxide, topical retinoids and oral antibiotics, typically produces reductions in lesion counts in the 40 percent to 60 percent range.”

“It has also been suggested that the incidence of scarring from facial acne approaches 95 percent. Thus, adolescents’ marked preference for total clearance over partial (50 percent) clearance or clearance with scarring suggests that physicians must weigh high patient expectations against these clinical data,” the team added.

(翻訳)
「無作為化盲検、プラセボ対照臨床試験では、局所過酸化ベンゾイル、局所レチノイドおよび経口抗生物質でのニキビ治療を3~4ヶ月の間行うと、典型的には40~60%の範囲でニキビの数の減少をもたらすことが示されている。

また、そこにはさらに、ニキビの瘢痕(ニキビ跡)の発生率が95パーセントに近づくことも示唆されている。

患者である若者の強い希望は、五割ほどのニキビ跡の隙間もきれいにすることであるので、医師は、これらの臨床データと、患者の期待を比較検討しなければならないことを示唆している。」と調査チームは語った。

Study Lets Teens Sound Off on Acne Therapies

問題は「ニキビ」なのか?それとも「肌の健康と美しさ」なのか?

ニキビの減少はニキビ全体の4~6割減、その内、95%はニキビ跡になるということですね。
95percent-will-be-acne-scar

医療が進歩しても、人体そのものが進化するわけではありません。傷の治癒のような問題は、「生物としての人体」を基準に考える場合、「生きるのに支障がなければ、それでよし」になってしまいます。物事には限度があります。(ニキビ跡について

問題があるなら、「社会的な動物」としての人間を考えた場合です。人間の社会性・心理への影響は美容の問題です。

というよりも本来的には、両立が必要になりますよね。

「肌がキレイであること」と、「肌が健康であること」は、正しく両立されるべきでしょう。

米国は肥満大国である結果、ダイエットビジネスが発達しますし、ドイツは高速道路速度無制限の結果、自動車が頑丈になります。(「本当に痩せるか、本当に頑丈か」は、ともかく。)

似たようなバランス構造があるのかもしれませんが、米国で「ニキビ跡治療」が盛んな理由は、上記のようなニキビ治療の結果なのかもしれません。(参照:ニキビの完治なら、「ニキビの原因と治療法」の見直しを

現在、ニキビ治療、美容治療分野に限らず、政治的にも医療の日本国内基準はグローバル化を迫られていますが、米国で流行している治療薬や医療機器などがそのまま日本に入ってくるなら、日本でも米国に近い結果になるのかもしれません。(参照:皮膚科でもくり返す、しつこいニキビを根本的に止める方法

肌が「キレイで健康」の、両立を望むなら

「病気の治療」は、必ずしも健康な状態への回復や、その維持を意味するわけではありませんし、見た目にキレイになることを目的にしているわけではありません。

もし、あなたが肌の健康と美しさの両立を望むなら、まずはWEBカウンセリングを受けてください。

なぜなら「あなたの悩み」と「解決方法」の間にあるズレに、あなたが気づかないままでは、あなたが望む結果に近づくことさえ出来ないまま、望まなかった結果を得ることになるかもしれないからです。

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2013年12月14日13:16 / 投稿者:kazuyuki terada