
ニキビ撃退エステに通った結果
皮膚科や美容皮膚科の治療などでも上手く解消しないので、エステのニキビコースに通ってみたものの、どうも解消しないご相談。
- 高校1年生から7年ニキビに悩んでいます。はじめはおでこ、大学生からはフェイスラインや顎になり、ニキビ痕も残ります。エピデュオやアダパレンでも繰り返し。現在ニキビ撃退エステに通っていますが効果を感じません。
- フォトフェイシャルでもニキビが増えたので、ニキビ撃退フェイシャルコースをしてもらいました。コースを受けて、3日後くらいに膿んだ赤ニキビが増えて好転反応ではないと思い皮膚科に行ったところ、ディフェリンとグリンダマイシンゲルを処方され、でもそれから日に日にニキビが顔に広がっていき、皮膚自体がミカン肌のようになってしまいました。
- 独り暮らしを始め不摂生な生活だったことが原因かと思いましたが、社会人になり、エステでニキビ撃退コースを始めました。施術直後は調子がいい気もしますが、結局ニキビはでき続けています。
ニキビの慢性化は、治す方法を変えれば解決するとは限らず、全体像の理解と、現状の位置づけも重要です。
ニキビとは
ニキビは「ぶつぶつ」の見た目で誤解も多いのですが、肌表面のバリアが毛穴をふさいでしまい、皮脂が出れなくなり、ニキビ菌が増えて炎症する、というプロセスです。
「バリア・皮脂・ニキビ菌」はニキビを構成する要因で、そのためにきびケアやニキビ治療では排除対象になりますが、それ自体は本来、肌に必要なものでもあることも注意しておく必要があります。
ニキビエステでよくあるニキビケア
ニキビはバリアが毛穴をふさぐ構造なので、皮膚科の治療でもエステでも、これを治す際に「バリアの除去」を行います。
多くはピーリング的な施術、またパックなどでも行われることがありますが、シンプルに言えば、「ニキビに穴が開けば、ニキビは治る」と言えます。
また、バリアが荒れた部分も取れるので、手触りも「つるっ」とします。
(参照:ハーブピーリングでニキビ悪化、ニキビ跡も増えるご相談)
ニキビはなぜ繰り返す?
バリアの除去で「ニキビは」治ります。が、治した後の肌はどうなるか?
理想的なシナリオは、除去した後に「ノーマルなバリア」に入れ替わるというものです。広告はこのようなイメージで語られるのが一般的です。
実際、多くの場合、多少表面が壊れても、肌がノーマルな状態に回復して終わります。
が、それが上手くできない肌では、「荒れたバリアの入れ替えのくり返し→毛穴はふさがる・詰まるくり返し」になります。
(参照:ニキビが治りきらない。どうすれば? 、 NY医師「ニキビの根本治療は無い」-根本解決はどうすれば? 、 ピーリングでも効果なし。というご相談。)
むしろニキビエステで悪化。なぜ?
ピーリング的な施術で一時ニキビが減ったり、ザラツキが取れ「つるっ」とすると、「ニキビができない健康な肌になった?」というように、「実感を伴う誤解」が生じます。
これをくり返すことは、「くり返し作られるバリア」を「くり返し除去」している状態ですが、「ニキビの有無」だけが問題と考えれば「できるたび除去・できる前に除去」ができるのは、メリットにもなります。
ただ、これをくり返す肌は、「ニキビは無いが、ノーマルではないバリア」の状態が続きます。
このサイクルが長期化すれば、「除去で解決できる限界」を超えて「毛穴のふさがり」が生じはじめると、ニキビは悪化しますし、他のバリアの問題に伴うトラブルも起きやすくなります。
ニキビコースのエステでも解消しないニキビはどうすれば?
ニキビは「くり返し作られている肌に必要なもの」で出来ます。なので、「継続的に治す」ことは、「継続的に必要なものを除去」にもなります。
入れ替わるバリアがある程度以上丈夫な人=大半の人は、一時的な「つるっと感」や、垢すり的な「すっきり感」を楽しんでも、大きな問題は生じません。
が、バリアの損傷に反応が強く起きる肌の場合、長期化したり、頑張るほど問題が生じます。
ニキビは目立つ症状ですので、悩みの主役になりますが、「ニキビだけ」を問題にすると、どうしても「その場しのぎ」的な対処をくり返し、全体のバランスをかえって損ない、トラブルの長期化を招く事にもなりかねません。
まずはカウンセリングフォームからご相談ください
私たちもあなたと同じように、悩んでいました。でも今は...
2025年3月13日12:00 / 投稿者:kazuyuki terada