米国医師による食品でのニキビ代替治療(参考)
米国皮膚科医シェリルバージェス医学博士らの研究によれば、ニキビはストレス、食事と栄養、腸と皮膚のマイクロバイオーム、ホルモン、酸化ストレス、免疫機能など、全身要因があります。
また、(米国では)保険会社がニキビの処方薬を拒否することが多という事情、そうでなくても抗生物質耐性菌、光線過敏症、妊娠禁忌など、治療や治療薬で生じる様々な副作用を回避するなどもあるため、「臨床的裏付けのある代替治療法」を検討・提案。ということです。
マルチターゲティング栄養補助食品によるにきびへの対処における新しいシステム全体のアプローチ
※比較的、「裏付けがあるとされる」食事・健康食品などを、ニキビの発症・悪化要因にあわせて紹介されています。以下、概要・簡易な要約です。
心理的ストレス
心理ストレスは皮膚の炎症性サイトカイン放出に関与するため、ニキビの悪化要因となります。また古くから「バリア機能の低下」は観察されています。
多くは「リラックスしましょう」的アドバイスで終わりがちですが、ストレスで生じるホルモンの有害な働きを抑制するための植物として、アシュワガンダ、また、シソ科のホーリーバジルを紹介しています。
※また、ストレスホルモンは以下に記載する糖代謝にも関与します。
食事・糖代謝
糖の消費とインスリンの変動は、ニキビ発症に関係するため、低血糖食の摂取、バランスの取れた血中インスリンレベルの維持が推奨されています。
これに対してはベルベリンや生姜などを推奨されています。
特に生姜は、糖代謝だけでなく、抗炎症作用や抗酸化作用にも効果があるとされます。(手軽なのも良いですね)
またビタミンではA、B3、Dなど、またミネラルではセレンの不足が無いようアドバイスされています。
腸・皮膚のマイクロバイオーム
研究によると、ニキビのある者は、腸内細菌叢の多様性が低い傾向があり、また抗生剤によるニキビ治療の影響もあります。
そのためプロバイオティクス、ポストバイオティクス(腸内菌やその代謝物)の補給も重要とされます。
ホルモン
低用量ピルやスピロノラクトンの治療でのニキビ治療でも妊娠希望の方、副作用のある場合では使用できません。
この場合、副作用のリスクを取りながらアンドロゲンレベルのバランスをとるため、「マカ」が選択肢になる。
また、こちらについてもセレンの摂取も有効とのことです。
酸化ストレス
紫外線のダメージ、また炎症による傷を緩和するためにも、抗酸化物質の摂取も推奨されます。
これにはブラッドオレンジ、トマト、オリーブオイル、生姜などが推奨されます。
免疫機能
ニキビには炎症も関わりますので、「抗炎症」も重要なポイントになります。これにはクルクミンが推奨されています。「ウコン」のことです。
抗炎症作用があり、身体の炎症反応の発症と発症を防ぐ可能性があります。
また、クルクミンは間接的に皮膚の抗酸化能力を向上させ、紫外線や環境攻撃によるダメージを軽減する可能性も言われ、さらにニキビ菌に対して抗菌作用(殺菌ではない)があることも示されています。
誤解は避ける
ニキビに関する誤解についても併せて理解しておきたいところですが、まず、ここで扱った話は「栄養補助」についてであり、「代替」と言われていますが、「薬のように効く」というわけではありません。
次に、ニキビについても「治ればできなくなる」という性質のトラブルではありません。
過剰摂取を避けておけば、薬品のような副作用リスクはないと思いますが、あくまで補助として位置付けて、参考程度にしておきましょう。
ニキビの慢性化を解決するには?
もともとニキビができやすい人は、すでにニキビを「治そう」と努力されていることは多いです。 でも何度治してもニキビはできる。
これにはまず、情報の整理が必要です。
「どうすれば治るのか?」の前に「どうなれば解決か?」を整理してから取り組みませんか?
まずはカウンセリングフォームからご相談ください。
私たちもあなたと同じように、悩んでいました。でも今は...
2024年5月9日12:30 / 投稿者:kazuyuki terada