ピーリングイオン導入も通ってましたが治りません
ピーリングもイオン導入も、効果的なニキビ治療と言えるかと思いますが、
- ピーリングイオン導入をした後頬が乾燥し皮膚がむけてしまう傾向もあり月に1回程度しか行っていません・・・
- 5月頃から半年間計6回、20万かけてケミカルピーリングとイオン導入を美容皮膚科で行ったが改善するどころかむしろ悪化
- 皮膚科のケミカルピーリングとイオン導入を毎月してもらっていて、7ヶ月経ちましたが、一度良くなったもののまた悪化してニキビ跡もひどい状態です。
- 美容皮膚科にいきました。ピーリングやイオン導入をしてもらい改善しましたが、治療が終了するとすぐに悪化。
といったお悩みも寄せられます。
このような場合、問題をどう考えるべきか、どうすればいいか?考えていきましょう。
ニキビの原因とプロセス
ニキビは、肌表面のバリアである角質層が毛穴をふさぎ、毛穴から出るはずの皮脂が肌表面に出れなくなり、酸素が嫌いで皮脂が好きなニキビ菌が増殖し、炎症するといったプロセスが毛穴で起きた状態です。
ピーリングとイオン導入のニキビへの効果
ピーリングはグリコール酸などの酸を肌に塗布することで、毛穴をふさぐ角質層を溶かし、皮脂が肌表面に排出されるようにします。
また、荒れた状態のバリアも手触りとしてつるりとすることで、満足感も得ることができます。
イオン導入は、美容成分を電気の流れに乗せて肌深部に送ります。
よく使用されるのはマイナスイオンを付加した美容成分(ビタミンCや、A、Eなど)で、これが皮脂を抑制したり、美白効果やコラーゲン生成の補助になることでニキビ跡を予防するなど、ニキビやニキビ跡に効果を期待できます。
多くの場合、作用は強くありませんが、副作用のリスクも低く、比較的安全な方法といわれます。
ではピーリングとイオン導入を組み合わせるとどのような効果が期待できるのでしょうか?
皮脂が通常通り皮膚の表面に排出されていれば、毛穴はニキビの状態ではありませんのでピーリングはニキビを治すのに効率的な方法ですが、それだけではなく、肌全体のバリアを薄くすることができます。
肌のバリアは「異物を通さない」「体を守る」ためのバリアです。
なので、ピーリングで肌のバリアを薄くし、さらにイオン導入すれば美容成分の肌への浸透が高まる。ということで、これらを組み合わせることでニキビ治療の効率をアップするという考え方、見解も見られます。
(参照:Combination glycolic acid, iontophoresis therapy effective for acne)
効果的なのに治らないケースはどうすればいいのか?
では有効な方法の組み合わせのはずなのに、うまく行かないケースはどう考えればいいのでしょうか?
まず、肌のバリアは「外界や異物から体を守る」ために、細胞を常に入れ替えています。
これが過度に厚くなったり、荒れることで毛穴がふさがり、ニキビができてしまうのですが、ほとんどの場合、厚くなったバリアを除去して、毛穴のふさがりやつまりを取れば、ニキビが治るだけで済みます。
でも、バリアを壊すことは「体を守るバリアの除去」にもなってしまいます。
この時、バリアを丈夫に回復できない肌では、バリアを除去するたびに弱いバリアを慢性的に作ることになってしまいます。
そうして荒れやすいバリアをつくることで、ニキビの繰り返しや、痒みや赤みや皮脂過剰などの肌トラブルを伴う場合もあります。
(参照:なぜ、ケミカルピーリングでニキビは増えたのか?、ビタミンCのイオン導入で効果が出る肌・出ない肌)
ピーリング+イオン導入で治らない場合の解決法
「ニキビに良い方法」であっても、それは「肌の回復に良い方法」とは限りませんし、肌と治療の相性が悪かった場合、マイナスの結果になってしまうのは不思議なことではありません。
肌の細胞は常に生まれ変わり、入れ替わっていますが、荒れやすいバリアを入れ替え続けるような状態では、毛穴ではニキビが出続ける結果になってしまいがちです。
肌は体を守るために、バリアが壊れればすぐに入れ替えます。
「古いバリアを除去すれば新しいバリアに入れ替わる」という考えは成立しますが、バリアを除去しても、「バリアが良いバランスに回復する」かどうかは別問題です。
また美容成分が浸透しても、新しいバリアがトラブルに弱いままなら、問題が解決するとは限らないのです。
ピーリング+イオン導入のように優れた治療で治しても、ニキビの出やすさが変わらなかったり、ピーリングによるマイナスに耐えれない状態の肌の場合、まずは肌の健康を考えていきましょう。
私たちもあなたと同じように、悩んでいました。でも今は...
2019年12月29日20:26 / 投稿者:kazuyuki terada