大人ニキビ・生理前ニキビの予防で陥りがちな、間違った問題設定
- ほっぺというより大人ニキビが顎口周りに多く毎日悩んでいます
- ニキビ専用のスキンケアを使い、ホルモンバランスやストレス、食生活と気をつけてケアをしてるのですが、一向によくなりません
- 自分では、ホルモンバランスの乱れ、もしくは内蔵、それとも便秘、のうちどれかと思っています
- 特に生理前にニキビが増えるのですが、最近では生理前に限らずたくさん出てきて困っています
大人ニキビ、生理前のニキビについてのご相談では、
「情報を沢山見た結果、何が原因で大人ニキビができ続けるのか?かえってわからなくなる」
ということが多くあるようです。
頑張って予防や治療に努めていても、良くならないばかりか、悪化していく結果になる。そして「私のニキビの本当の原因は?」と際限なく情報を探し続ける。
もし、あなたが既にそのような状況なら、これまで見てきた「ニキビの情報」をいったん棚上げして、視点を変えて現状を考えることをおすすめします。
大人ニキビと思春期ニキビ。予防法の違いって?
思春期ニキビ、大人ニキビに関して、いくつかの記事を書きましたが、基本的にはこれらの区分について、ことさら意識する必要はありません。
なぜならいずれもニキビの形成プロセスの
- 肌の状態
- 皮脂分泌の影響
などのバランスが崩れることで生じるもので、その結果としての「ニキビという毛穴の状態」にすぎません。
「大人ニキビ、生理前ニキビ」と言われると、ことさら「特殊なニキビ」であると想像してしまいがちですが、まず、ニキビ自体は人口の約9割が経験する「よくある肌トラブル」です。
そして多くの場合、放っておけば、ニキビ跡も残らず、すぐにきれいに消えますし、何年も悩むことにはなりません。よくある「一時的にちょっと肌の調子を崩した」という問題です。
「場所によって種類が違う」と思う人からは「中学生くらいから大人ニキビをくり返しています」「高校生ですが、頬に出来始めたので、大人ニキビかなと思っています」などのご相談をいただきます。
容易に解消できたかもしれない状況を、より悪化させる可能性
たとえば、市場の宣伝によくある「ニキビは古くなった角質が原因だ」という場合、
- 「思春期の人」には洗顔料や安価な化粧品が解決法として提示され
- 「大人の人」に向けては高額医療や高価な美容機器、化粧品が解決法として提示され
ているだけではないですか?
つまり、「同じ原因に対して、違うモノや方法を推奨する」というのが実情でしょう。
「消費者心理」を考えるなら、それでもいいかもしれませんが、「肌の問題解決」を考える場合、「出来る場所や年齢によって、思春期ニキビと大人ニキビにセグメント化すること」では、根本的な解決にはなりません。
では「思春期ニキビ、大人ニキビ」よりも重要な問題とは何でしょうか?
「大人か?思春期か?」よりも重要かつ深刻な問題点
より重要なポイントは
- ほうっておいても早くきれいに回復しやすいか?
- 慢性化やニキビ跡、毛穴や赤みなどの諸症状を伴いやすいか?
という分別です。
前者は何かをしてもいいし、何もしなくてもいいだけです。
そして、後者の場合、単純に「ニキビの原因と対処」を頑張っても、それでも「新たなニキビをくり返し、ニキビ跡も増えていく」ということになりがちです。
当社へのご相談で多いパターンでは
- ニキビ専用のスキンケアを使い、ホルモンバランスやストレス、食生活と気をつけてケアをしてるのですが、一向によくなりません
- 低容量ピルを飲んでいる間は出ないけど、飲むのを止めると再発
- 低容量ピルを飲んでから悪化・激増
- ピーリングとビタミンC導入をしていますが、治りません
など様々です。
いずれの方法も、その考え方は
↓
「これらに対処すればニキビは治る・予防できる」
というものです。
とはいえ、同じニキビ予防でも、2つの方針のたて方があります。
私たちもあなたと同じように、悩んでいました。でも今は...
2014年2月7日23:56 / 投稿者:kazuyuki terada