大気汚染とニキビ

大気汚染とニキビのある人の敏感肌


ニキビはその症状自体も不快なものですが、特に肌トラブルを起こしやすい場合は、ニキビだけでなく、灼熱感、刺痛、かゆみ、圧迫感などに敏感になる(二次性敏感肌)トラブルもあります。

これら症状と、大気汚染に関する中国での調査がありました。

Non-linear association between air pollutants and secondary sensitive skin in acne patients
(にきび患者における大気汚染物質と二次敏感肌との間の非線形関連)

以下、要約。

ニキビのある方の皮膚バリアは、大気汚染物質、紫外線、低湿度、レチノイン酸薬の投与、否定的な感情などの要因によって損なわれている。

皮膚は人体と周囲の大気との間のインターフェイスなので、常に大気汚染物質(PM2.5やオゾン、二酸化硫黄、二酸化窒素など)との接触面になる。

これらの大気汚染物質が、ニキビに悩む方の二次敏感肌にどのように関与するか?

2021年9月から2022年12月にかけて、中国の7つの主要地域の70の病院から4325人を対象に、粒子状物質(PM)などの大気汚染物質に焦点を当てた環境曝露データを収集。社会経済的地位、生活習慣、生物学的要因に関する詳細な情報と組み合わせ調査。

4325人のうち、二次感受性を持つ1424人が特定され、他と比較すると、大気汚染物質と二次性敏感肌との間に関連が観察される。

具体的には、
PM2.5レベルはリスクの増加と密接に関連。
女性の方が顕著(ホルモンの影響、肌の元々の厚み、化粧品使用のパターン等が考えられる)。

他にも、運動強度については「高強度の運動を週5~6時間」で悪化(逆に軽度の運動は症状軽減)

日焼け止めの使用によるニキビ増加、および抑うつ症状の重症度も関与するとのことです。

結論としては、「ニキビでの二次敏感肌の発生は、大気汚染物質の排出の制御、否定的な感情の調節、個人のライフスタイルの改善などの対策の実施を通じて軽減される」とされます。

大気汚染のなかでニキビ肌を守るには

これらは「すでにニキビができている」方のうち、特に大気汚染物質に対する反応が強い人を追っていますので、必ずしもニキビができる原因のような話ではありませんが、概要にもあるように「肌は環境と人体の間」にあるものです。
ニキビ症状の悪化や軽減に関与します。

また、毛穴をニキビ状にするのは、バリア層ですから、これらの問題が起きやすい肌の人が、ニキビの長期化に陥りやすいことは、不思議なことではありません。

とくに春先にはニキビだけでなく、複数の肌トラブルが重なることがあるような場合、ニキビへの対処だけでなく「元の肌」を理解してお手入れをする必要もあります。

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2024年9月5日12:30 / 投稿者:kazuyuki terada