CGRP阻害薬とニキビ

頭痛薬でニキビ治療?


一見、不思議な話ですが、片頭痛の治療薬でニキビや酒さに効果があったという報告が出ています。

カルシトニン遺伝子関連ペプチドの阻害とニキビ・酒さの発症

少しややこしい話になりますが、私達の脳自体には、痛みなどを感じる感覚はありません。ただ、脳を覆っている「硬膜」には痛覚があります。

片頭痛の原因の一つに、硬膜で起きた炎症があります。この炎症により「片頭痛」になるのですが、この時の炎症を起こす要因が「RP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)」という神経伝達物質です。

このCGRPを阻害するのが「モノクローナル抗体」で、これを注射することで、炎症を起こす物質を排除→頭痛が治る、という流れです。

そして報告では、頭痛患者への使用により、酒さ・ニキビの改善も観察されたため、これはニキビに効くのではないか?という話です。

更なる研究が必要ということですが、CGRPの受容体(炎症を起こす物質を受け取るもの)が、ニキビ菌とも関連するという話もあります。

頭痛患者の多くがニキビや酒さを伴うというわけでもありませんので、適用範囲がどこまでかは分かりませんが、いずれにしても対症療法であっても、肌を傷めない方法になるのであれば、これもアプローチとしては興味深いものですね。

また、表皮細胞やメラニン細胞にも関与するなど、免疫・炎症に関連する肌トラブルの解明にもつながるでしょう。

ニキビのくり返しの解決には?

ニキビの炎症は、その炎症自体が「見た目」にも問題ですし、また周囲の肌への悪影響もあります。これらの抗炎症薬が、バリアを傷めないニキビ症状の改善に応用できれば、優れた対症療法になることも期待できます。

とはいえニキビは「くり返す」のが悩みの種。
ニキビのくり返しの解決は、症状の治療とは必ずしも一致しません。くり返すニキビは、ニキビの要因が重なりやすい状態が続く結果です。

もしニキビのくり返しの解決をお考えなら、まずはカウンセリングフォームからご相談ください。

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2024年8月15日12:30 / 投稿者:kazuyuki terada