【ポーランド医師】抗酸化食品でニキビのある女性の生活の質改善の可能性
食事の抗酸化力は、尋常性ざ瘡の若い女性の生活の質を向上させる可能性がある
結論を先に言えば、「抗酸化食摂取率を高めた結果、QOL(生活の質)に影響を与えるリスクが30%から32%減少。うつ病のリスク33%減少。」という報告があります。
ポーランドのビアイストク医科大学のキンガ・ズイコ・コワルスカ、ベアタ・ヤンコフスカ医学博士らの研究に拠ります。(以下参照)
The Antioxidant Power of a Diet May Improve the Quality of Life of Young Women with Acne Vulgaris
研究の目的・概要
簡潔に言えば
ニキビの悪化可能性のある食品として「飽和脂肪酸、砂糖、牛乳が豊富な超加工食品」が挙げられ
一方、ニキビ減少に関連が確認されているものでは
「地中海式ダイエット、ベジタリアンダイエット、食事の低グリセミック指数、食事性プロバイオティクス、プレバイオティクス、繊維、多価不飽和脂肪酸」
が挙げられています。
これらとは少し違う切り口として、「抗酸化食品」が「生活の質」に与える影響についても研究されています。
研究は、「抗酸化ビタミン、ミネラル、ポリフェノール、カロテノイド、フィトステロール、リグナン」といった抗酸化物質を含む食品で指標(DAQI)を作成。
ニキビのある165人(主に学生)の女性が参加し、体質や生活要因で分類し、生活や、「抗酸化力」のある食事の記録を3日分提出し、計測されています。
結果としては
指導された食事を厳格に守った人では、中等~重度のQOL障害が約30%減少し、中等度、非常に大きい、または極度の衝撃リスクが約32%減少。そしてうつ病のリスクが33%減少しました。
「皮脂腺の酸化ストレス・皮脂の酸化による炎症はニキビの原因になりやすいため、抗酸化力の高い食事は、これを軽減させる効果がある」
「研究結果は、ニキビが若い女性のQOLの低下に影響し、抗酸化食の遵守が進むと、ニキビによるQOL低下リスクが軽減される」
というものです。
ご来店される方もほとんどの場合、すでに食事に気を使われていますし、私どもでは食事を「重視」してはいませんが、やはり身体の健康は肌の健康につながり、精神の健康にもつながりますね。
抗酸化ビタミン・物質を含む食品について紹介
以下、抗酸化成分を含む食品などについて、ピックアップしておきます。おそらく「特別」感はありませんが、参考にしていただければ。
代表的な抗酸化物質としては、 近年注目されているポリフェノールには、ブルーベリーなどに含まれるアントシアニン、大豆に含まれるイソフラボンやサポニン、ゴマの成分が変化してできるセサミノール、そばに含まれるルチン、緑茶のカテキンと発酵茶(紅茶・ウーロン茶など)のテアフラビンの総称であるタンニン。
カロテノイドは、緑黄色野菜や果物など多くの食品に含まれるβ-カロテンやリコピン、えびやかになど甲殻類や、さけ・ますなど魚類がもつアスタキサンチンなどが知られています。
(参照:厚生労働省の「e-ヘルスネット」 抗酸化物質)
抗酸化ビタミンは、 活性酸素の働きを抑える作用を持つビタミンのことで、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンEなど。
(参照:厚生労働省の「e-ヘルスネット」 抗酸化ビタミン)
また、季節柄夏バテ対策としても、旬の野菜もお勧めです。自炊、また外食やお弁当の場合でも参考になると思います。
“夏野菜には、紫外線から身を守るために抗酸化作用のあるβ‐カロテン、ポリフェノール類、ビタミンCやビタミンEなどが豊富に含まれています。”
(参照:農林水産省「夏バテは食事から予防できます!」)
抗酸化野菜の効果的調理法としては、「油を使って調理する」「皮をむかずに調理」「加熱調理は短めに」とあります。以下も参照してください。
(参照:夏野菜で夏バテ予防!優れた栄養成分を効率よく摂取するには?)
食事に気を使っても解消しないいニキビはどうすれば?
上記のように、食事はニキビの悪化/軽減に関与します。
ただ、慢性的なニキビの場合、「食事に気を使って、多少良くなってもでき続ける」ということもよくあります。
実際、多少無茶な食生活をしていても、肌に悪そうな生活でも、キレイな人はキレイです。
どうすればいいか、その前にどう考えればいいか?まずはカウンセリングフォームからご相談ください。
私たちもあなたと同じように、悩んでいました。でも今は...
2024年6月27日12:30 / 投稿者:kazuyuki terada