過酸化ベンゾイル製品のベンゼン生成の続報

過酸化ベンゾイル製品のベンゼン生成の続報


昨年三月に「ニキビ用の過酸化ベンゾイル製品(BPO製品)、発がん性物質に変化の恐れ」という海外情報をアップしましたが、続報です。

BPO製品における配合レベルとベンゼンレベルとの関係を調査する新しい研究

New Study Examines Connection Between Formulation and Benzene Levels in BPO Products

BPO製品における配合レベルとベンゼンレベルとの関係を調査する新しい研究

以下要約

“JAMA Dermatologyに掲載された最近の研究論文によれば、過酸化ベンゾイル(BPO)含有製品の製剤間の関係がレビューされています。”

“独立した試験機関であるValisureは、111種類のBPO製品を37°C(標準体温)、50°C(医薬品安定性/保存期間試験温度)、70°C(輸送車または乗用車の温度)で管理、ベンゼン濃度の上昇を発見”

“「高温にさらされた製品や期限切れの製品は、ベンゼンに分解されるリスクがあるため、廃棄する必要あり。ただし、適切に保管された製品の場合、この問題が臨床的に意味のあるリスクをもたらす可能性は低い」”

とのことです。

製造プロセスとベンゼン濃度の関連

以下の記事では、製品の処方や製造プロセスなどもベンゼン濃度に関連するという解説があります。

Formulation matters when it comes to cornerstone treatment for acne

“ベンゼンのレベルが高い製品は、製造中により高い温度にさらされたことを示唆する成分が含まれている可能性が高く、ベンゼンのレベルが低い製品は、抗酸化物質(ブチル化ヒドロキシトルエン)と酸性成分(安息香酸)の量が多い可能性が高くなる”

“調査結果は、過酸化ベンゾイル含有製品の配合、製造、および流通を改善して、ベンゼンに分解される可能性を減らす機会を示唆しています。さらに、この結果は、過酸化ベンゾイル生成物が室温で意味のあるレベルのベンゼンに分解されるという懸念を否定し、代わりに、観察された変動の多くを製剤特性によって説明できます。”

いずれにしても「高温の車内に長期間保管」などでなく、通常範囲の生活温度であれば、大きな心配はなさそうです。

個人輸入などは注意

日本では店頭市販で入手できる機会はそうそうないかと思いますし、処方薬であれば注意喚起などはされているかと思います。

が、米国では化粧品類にも配合されており、個人輸入での入手などはお気を付けください。

BPOでも解決できないニキビはどうすれば?

BPO薬(過酸化ベンゾイル)は、日本ではベピオエピデュオデュアックという製品で処方されます。

いずれもニキビを治すのに有効ではありますが、ニキビの「くり返し」を治すというわけではなく、またニキビは「治せばできない」というタイプの肌トラブルでものでもありません。

慢性化しやすい場合は、別の見方、考え方での取り組みも選択肢です。
まずはカウンセリングフォームからご相談ください。

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2025年2月20日12:00 / 投稿者:kazuyuki terada