青色LEDでもニキビが治らない。というご相談
- 皮膚科でディフェリンをもらい一時回復しましたが、再発し、フォトフェイシャルや青色LEDのニキビコースを続けていますが全く変わらないか悪化した状態です。青色LEDはアクネ菌を殺すとの事ですが、全くきかなかった為、それ以外の菌なのかとも思ってます。
- 治療は皮膚科で塗り薬やピーリング、イオン導入、LED治療をしてきましたが完治しませんでした。ニキビはおでこから頬、顎と全てにあり酷いです。
- 現在は皮膚科で治療しております。抗菌薬が効かず、スピロノラクトンで少し改善したのですが、今ではまた元に戻っています。LEDライトによる治療も続けていますが効果は感じられず、PDT療法も高額なため躊躇します。
- 皮膚科医でのレチノインや高濃度ビタミンCなど使用したが改善にはつながらず。
ピーリング、レーザー治療、LED照射でも改善にはつながらず。
一時的でも最も効果があったのは内服薬(ミノマイシン)だけです。 - 皮膚科でナローバンドUVB治療をしたら急に治り、でもしばらくするとやっぱりニキビが出来るので、フォトRFと青と赤のLED治療を現在していますが、今でもニキビがポツポツとできてニキビ跡も結構あります。
ニキビができるプロセス
毛穴には皮脂を出す皮脂腺があり、またニキビ菌は毛穴に普通に存在する菌です。
ただ、肌表面のバリアが毛穴をふさいでしまう状態になると、皮脂が外に排出されず、またニキビ菌は過剰に増えやすくなるなど、ニキビの要因が重なっていきます。
ブツブツや皮脂の影響で、族絶も多いですが、条件が重なると「毛穴がニキビ状態になる」という性質のトラブルです。
青色LEDでニキビが治る理由
ふさがった毛穴で増えたニキビ菌はポルフィリンという物質を作っており、これが炎症を起こす要因になります。
青色LED(約460nmの波長の光)がポルフィリンに当たると、化学反応し、大量の活性酸素が発生します。
この活性酸素がニキビ菌を酸化し、ニキビ菌は消滅します。
(参照:軽度から中等度の顔面ニキビに対する自己適用ブルーライト療法の臨床効果)
また青色LEDの光線は、皮脂腺を収縮させ、皮脂を抑える効果も期待されるとあります。
強い刺激も無いので、ピーリング的な治療、耐性菌の問題がある抗生剤での治療に比較すると、副作用のリスクも少ない治療法と考えられます。
(参照:ブルーライトの効果と副作用)
※とはいえニキビの解説では、ポルフィリンが紫外線に反応し活性酸素を発生、それが皮脂の酸化や皮膚刺激となり、毛穴をふさぐ要因にもなるなどの解説もあります。
青色LEDでニキビを治しても、また出来る理由
条件(毛穴がふさがる)が揃うような状態の毛穴では、ニキビ菌の過剰を招き、ニキビ悪化・炎症悪化の要因にもなってしまいますが、そもそもニキビ菌自体は通常、毛穴に存在する菌ですし、有害なものでもありません。
また殺菌しても絶滅するわけでもないですし、他の要因(バリアが毛穴をふさぐ・皮脂過剰など)が重なりやすい肌では、治し方に関わらず、ニキビはできやすいままです。
これはLED治療に限りませんし、「根本的に治れば、ニキビはできなくなる」というイメージの宣伝は多いですが、「ニキビができなくなるかどうか」は、治療の問題というよりも、まず肌のバランスや、経緯にも関連する問題だと意識しておくことが大切です。
(参照:二度とニキビができないようにするにはどうすれば?というご質問 、 ニキビが完治しない理由とは?)
青色LEDでも繰り返すニキビの解消法
青色LEDはリスクも少なく、ニキビを治す治療法です。
とはいえ、ニキビ自体が「治ればできなくなる」という性質の肌トラブルではありません。角栓も「除去してもまた詰まる」ようなトラブルですが、ニキビもこの理屈の延長ともいえるものです。
ではどうすればいいか?
まずはカウンセリングフォームからご相談ください。
私たちもあなたと同じように、悩んでいました。でも今は...
2023年6月21日00:29 / 投稿者:kazuyuki terada