ティーツリー化粧品でも治らないニキビ、どうすれば?
ニキビに効果があるとされるティーツリー配合の化粧品ですが
- バリアを強くしたいと、ティーツリーを配合したケア用品を塗るようにしたり蒸しタオルをあてていますが一向に良くなりません。ニキビ跡まで出来て悪化してきています。
- 29歳を超え顎ニキビに苦しんでいます。皮膚科に通い塗り薬を頂いておりますが、一向に良くならず現在も繰り返し、乳スムージーを飲んだりビタミンCやティーツリー配合化粧品も試しましたが治る傾向が見えません
- 基礎化粧品の後にティーツリーオイルも塗ります。頑張って、お金もかけて、治らないし、新しいニキビもできて、炎症も終わらない理由がわかりません。肌汚いとかブツブツだって言われるの本当に悲しいです。助けてください
・・・等のご相談もあります。
ニキビや化粧品について、考えていきましょう。
もくじ
ニキビのプロセス
ニキビは肌表面の角質層が毛穴をふさぎ、皮脂が出れなくなり、皮脂や角質が詰まり、ニキビ菌などの炎症が起きることで毛穴がニキビになった状態です。
ティーツリーの効果とされるもの
ティーツリーは抗炎症作用や、抗菌作用を期待できる化粧品成分です。
そのため、ニキビなどのようにニキビ菌や化膿を起こす菌が関連する肌トラブルには、効果が期待されると言えます。
(参照:Can Tea Tree Oil Help Get Rid of Acne?)
このあたりはニキビ用を謳うティーツリー配合化粧品でもよく言われていますね。
ティーツリー化粧品でニキビが治らない理由
しかし、化粧品は薬品とは違うものですのです。ステロイド剤のように炎症を止めたり、抗生剤のように殺菌するわけではないので、過度に成分に期待しないよう、注意が必要です。
(参照:Possible Acne Benefits of Tea Tree Oil)
ニキビは、肌のバリア形成異常や皮脂量等も関連しますし、化粧品は医薬品とは別の物です。
宣伝が抱かせる「心理的な期待値」と、「実際の効果」にズレが生じる結果「効かない」と感じるのです。(「化粧品の宣伝あるある」とも言えます。)
ティーツリーでニキビや跡は悪化する?
ティーツリーの化粧品を使ってから悪化したといったご相談もありますが、化粧品レベルの緩和な制菌作用しかないので、それ自体が悪化させることは考えにくいです。アレルギーが無ければ、副作用的な現象の可能性も低いでしょう。
化粧品自体に問題が無い場合でも、使用法や美容法で肌を荒らすこともありますし、ニキビの場合で多いのは「薬の使用を終了した結果、ニキビができる」というケースです。
またニキビ痕は、ニキビの悪化度合いだけでなく、傷修復のプロセスがうまくいかない問題もあります。ティーツリーは阻害するものでもありませんので、それ自体にマイナス要因は考えにくいと言えます。
(参照:ニキビ跡の前にニキビを治そう。でもニキビが止まらないご相談)
そもそも治しても繰り返すのがニキビ
上記したようにティーツリーに限らず、化粧品の成分広告も、「問題を変わりにくくする要因」になります。そもそも医薬品のような効果(副作用)の可能性も低いからです。
次に問題を複雑にするのは、ニキビを「完治すればできなくなる」と誤解することです。
ニキビの条件が揃いやすい肌のままでは、完治してもまたできます。慢性化しやすい人の場合、肌全体のバランスをどうするかも考慮する必要があります。
(参照:ニキビが何度も再発。何をすれば治るのか?というご質問 、大人ニキビが全然治らない。というご相談 )
ティーツリーで治らないキビはどうすれば?
ティーツリー自体は化粧品成分として安全性が高く、主に菌に関してニキビに有用な成分と言えますが「薬ではない」ものです。そして、ニキビは「完治してもできる」ような性質のトラブルです。
前提をおさえ、ニキビや効き目に振り回されず、肌のバランスを改善し、トラブルに強く、見た目にもキレイにしていくことが、長期的には問題解決の早道と言えます。まずはカウンセリングフォームからご相談ください。
私たちもあなたと同じように、悩んでいました。でも今は...
2023年9月14日12:30 / 投稿者:kazuyuki terada