ホームピーリングでもニキビが治らない。というご相談
以前より頻度は減りましたが、ホームピーリングをされている方のご相談には
- 皮膚科に通院。ディフェリンとダラシンの治療を3年ほどでも効果なし。美容皮膚科で独自調合したホームピーリングで良くなったが、旅行をきっかけに治療前より甚だしくニキビが悪化。
- アメリカ帰りのエステティシャンのアドバイスで、酸入りコスメを7年程使用。自宅でもホームピーリング。でも何をやっても最初だけで、ニキビができなくなる肌にはならず、今年に入って急激にニキビが悪化しています。
- 東京の有名皮膚科でVCローションとホームピーリングをもらいましたが、ニキビが出るのは変わらず、以前に比べ赤みも引かない状態。
- たくさんの皮膚科に通い、初めに効果のあった飲み薬はもう効かず、今は皮膚科で購入したホームピーリング、VC化粧水、塗り薬で対処しています。が、次々ニキビが出てくる問題は解決できず。。。。
などがあります。
「ニキビを治すならピーリング」で間違いとは言えません。
が、うまく行かない場合や、「思ったのと違う」という場合、どうすればいいか?考えていきましょう。
ニキビができる過程
肌の表面では「体を守るため」に角質層という、わずか0.02mmのバリア層が作られ続けています。
角質層は毛穴に入り込んでおり、これが毛穴をふさいだ状態になると、皮脂が出れず、また嫌気性・好脂性のニキビ菌が増殖し、毛穴はニキビになります。
ピーリングでニキビを治す
ピーリングは肌表面の角質層のバリアを溶解させる美容法です。
ニキビについては、毛穴をふさいでいるバリアを溶かせますから、毛穴のふさがりやつまりを除去し、ニキビを構造的に壊せる治療法になります。
また肌表面が荒れて、ゴワつき、ザラつきがある場合、溶かせばつるっとした感触になります。
いずれも「除去」での効果ですので、即時的に変化を感じられるのもメリットと言えるでしょう。
ホームピーリングでもニキビが「治らない」のは?
とはいえ肌表面の「身体を守るバリア」が壊れます。そのような状況で肌は、通常よりも急いでバリアをつくります。
このバリアが毛穴をふさいでしまえば、毛穴はまたニキビになります。
もちろん、「またピーリングすれば、また治る」とは言えますし、多くの場合は多少バリアを壊しても大丈夫ですが、もともと肌が弱い方は、バリアを傷めすぎる弊害も出てきます。
(参照:なぜ、ケミカルピーリングでニキビは増えたのか?)
宣伝などでは「ターンオーバーの乱れ」「古い角質が毛穴をふさぎ」等の説明はあります。
が、乱れているから毛穴をふさぐわけでもありませんし、バリアを除去すれば正常に回復するわけでもないのです。
普通に洗顔している人は「古い」ということも考えられませんので、日常的に自宅で行うことで、かえって二キビが悪化していく、赤みや痒み、皮脂過剰を伴うなどの問題も生じます。
(参照:ハーブピーリングでもニキビ跡が残る、消えない 、 「何をしてもニキビが治らないのはなぜ?」というご質問)
ホームピーリングでもくり返すニキビはどうすれば?
ピーリングはバリアを壊す方法ですので、即効性がありますし、またつるっとした感触で「良くなった感じ」を得ることはできますので、家で自分でこれができれば、と思うことは不思議なことではありません。
が、角質は除去しても作られ続けます。それで肌が正常なバリアを回復、維持できる方法ではありません。むしろ気軽に自宅で「壊して荒れるサイクル」が定着すると、肌は常に荒れ、毛穴はニキビの要因が重なりやすくなります。
もし、ホームピーリングを頑張ってるのにニキビが解消しない場合は、まずはカウンセリングフォームからご相談ください。
私たちもあなたと同じように、悩んでいました。でも今は...
2023年8月31日12:30 / 投稿者:kazuyuki terada