血みどろピーリングでも治りません
最初は「また何かえぐい治療でも?」と思いましたが、
- 生理不順もあったのでピルも試しました。保険の効かない治療やディフェリン、飲み薬、スキンケアでは血みどろピーリングでも良くならず、他の肌がキレイな人を見るとなんで自分だけこんな肌かと悲しくなります。
- 小学生6年生の頃からニキビに悩んでおりまして皮膚科にはニキビの原因は年齢だと言われました。一通りの皮膚科の治療やピル、○○や血みどろピーリングなどのニキビケアもしましたが、大人になってもニキビ跡が消えず、顎の頑固なニキビに悩んでおります。
とりあえず赤い化粧品のキャッチフレーズのようなものでしょうか?
色はともかく、「ピーリングと肌とニキビ」の関係について、考えていきたいと思います。
もくじ
毛穴がニキビになるプロセス
通常の毛穴では、皮脂腺で作られる皮脂は表面へ排出されます。
肌の表面が毛穴をふさいでしまい、皮脂が外へ出れなくなった状態では毛穴は「ニキビ状」になります。
ピーリングの効果
肌の表面が毛穴をふさいでいるのがニキビですから、「ニキビを治す」場合、選択肢の一つとして、「毛穴をふさぐ肌表面の除去」という方法があります。
ピーリングの考え方は、酸によって毛穴をふさぐバリアを溶解させ、毛穴のニキビ構造は壊します。
また、ザラツキや角栓なども除去できるので、つるっとした感触になるのもウケの良い要因になります。
ピーリングで「治らなかった」は誤解
ピーリングに限りませんが、ニキビ治療は「ニキビを治す方法」なので、ニキビの構造が壊れればニキビは治ります。
とはいえ溶かされた肌の表面は急いで修復されますし、皮脂やニキビ菌も無くなるものではありません。
つまり、毛穴のふさがりを除去しても、人によってはまた毛穴はふさがります。ふさがれば毛穴はニキビになります。
これは誤解が多いですが「治っていない」のではなく、「治してもまた出来る」ということです。(参照:「何をしてもニキビが治らないのはなぜ?」というご質問)
ピーリングをして「再発・肌荒れ・痒み・真っ赤」というご相談
- 海外で人気の血みどろピーリングを使用したところ、肌がびっくりするほど荒れ、顔が火照って真っ赤になり、痒みが出てきて今は白ニキビが大量に顔中にできています。これは好転反応なのでしょうか?
上記にあるようにピーリング自体が「肌の表面を壊して、ニキビを治す」という方法です。バリアが壊れた状態の肌はシンプルに「敏感肌」ですから、赤みや痒みが生じることは不思議なことではありません。
また、肌の表面は常に入れ替わっていますし、皮脂やニキビ菌も作られ続けています。新たに入れ替わったバリアが荒れやすければ、それが毛穴をふさぎ、再びニキビになっても不思議なことではありません。
(参照:なぜ、ケミカルピーリングでニキビは増えたのか?)
※肌表面は入れ替わりを「続けている」ことに留意しましょう。
また、「古い角質が原因」といった宣伝を見ると、「新しくなれば解決」と推測しがちですが、古いわけでもないですし、古いことが問題でもありませんし、「新しいか古いか」も要点にはなりません。
「代謝が悪い」的な考えにとらわれないようにしましょう。
(参照:乳酸ピーリングでもニキビが治りません。というご相談)
「ピーリング後の好転反応?」という話も多くありますが、好転しているわけでもなく、身体の防御反応です。もちろん長期的にバリア層をピールして薄くすることでニキビが減ることはありますが、ニキビは減っても身体のバリアとしては非常に不安定な状態が長期続く事になります。その結果、ニキビも含めてトラブルが起きやすい環境にもなります。
(参照:エステでのニキビ悪化や増加は好転反応?)
血みどろピーリングで効果が無い場合の解決は?
ピーリングに限りませんが、ニキビ治療やニキビケアは一時しのぎ・対症療法になります。ただし、それが悪いわけではありませんし、多くのケースではメリットの方が多いはずです。
通常なら、ニキビは一時しのぎをして解決するからです。
とはいえニキビは同時に「根本的に治ればできなくなる」という性質のものでもありません。
ニキビを作る肌表面も、ニキビ菌も皮脂も、消えてなくなるものではなく、常に作られ続けるからです。
では「治しているのに出続ける」「治したのにまたできた」はナゼなのか?どういうことなのか?
まずはカウンセリングフォームからご相談ください。
私たちもあなたと同じように、悩んでいました。でも今は...
2023年4月17日21:53 / 投稿者:kazuyuki terada