チョコと大麻でニキビ悪化。タバコは関連なし?
「フランスのエストクレテイユ大学などによる研究グループが、皮膚科専門誌ダーマトロジーオンライン版で、ニキビと喫煙と食事因子について関連を調査」
ニキビと食事・喫煙についての疫学的調査
2012年にフランスで15~24歳の若者を対象に、ニキビを報告した被験者としていない被験者について、日々の食事とニキビの発症の関連について調査が行われました。
結果
チョコレートやスイーツに関しては、ニキビの発症が2.38倍でした。
また、毎日10本以上タバコを吸う場合、これは逆にリスクが半分以下。
そして大麻(カンビナス)について、これを定期的に使用している場合、ニキビの発症リスクは2.88倍でした。
結論
チョコレートや菓子類、そして大麻(カンビナス)はニキビ発症の要因になる可能性が示唆されています。
また私たちは、タバコがニキビ予防になるかもしれない可能性も発見しました。
また砂糖、脂質、乳製品については関連調査は上手く行きませんでした。
Smoking and dietary factors associated with moderate-to-severe acne in French adolescents and young adults: results of a survey using a representative sample.(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25413494)
チョコレートや菓子類などのニキビへの影響
当社では食事とニキビについてはまだまだ明確に言えない点も多く、また同じ内容の食事でもニキビの発症や悪化を起こす人と、そうでないパターンもありますので、「明確には言えないだろう」とは考えています。
というのも毛穴とその角質層が正常な状態であれば、ニキビ自体の形成や、その悪化には、構造上至らないはずだからです。
ニキビの形成は毛穴の閉塞・皮脂・炎症などの「結果」です。
(参照:繰り返す大人ニキビ)
例えばチョコレートを食べるだけで「ニキビ形成に至る複数・一連の要因が重なる」というわけでもありません。
とはいえ皮脂に関していえば食事、糖質の摂取には気を使う必要はあるかと思います。
これは必ずしも「甘いもの」に限らず、炭水化物(米・パン・麺類・ジャガイモなどなど)も糖質です。これらは皮脂量に関連する可能性もありますのでお気を付けください。
このような話になると、「じゃあ何を食べればいいのだ?」となるのですが、結局は「和食中心にバランスよく」という話になります。
実際それでいいのではないかと思いますが、どれだけ実践できるか?を考えると、案外大変かもしれません。
ひとまずは「悪そうなことを避ける」ことは大事になりますね。特に夜更かししながら夜食に糖質を摂取するなどは避けるようにして下さいね。
タバコはニキビを防ぐ可能性、大麻は悪化要因?
また、タバコに関しては成分はともかく煙に触れることは刺激になります。
もし吸うなら換気扇などで顔に煙が付かないようにした方がいいでしょう。(「予防効果が実証された」わけではないですので、お勧めはしません。)
そして、何かと今話題の大麻ですが、今のところは日本では禁止されていますが、何かと「自由化すべし」な世の中です。
今後、もし解禁されても、ニキビができやすい場合は避ける方がいいかと思います。
ニキビの「決定的な原因」はあるのか?
いずれにしても、ニキビは「肌・毛穴で条件が重なった結果」で形成される肌トラブルです。なので条件が重なりにくいなら、チョコもスイーツも関係ありません。
逆に「顕著に影響する肌」では、これらにも細心の注意を払い、生活習慣を見直す方が、長期的にも身体の健康にもプラスになるといえます。
では「チョコレートの影響を受けやすい肌」は、どうすればいいか?まずはWEBカウンセリングでご相談ください。
私たちもあなたと同じように、悩んでいました。でも今は...
2016年10月29日16:12 / 投稿者:kazuyuki terada