クロモライトの効果でもニキビが治らないご相談
ニキビの根本治癒・完治を目指してクロモライトを試みるも
- ピーリングでも良くならず、低容量ピル服用で良くなり、でもやめてしばらくして悪化。以後、グリンピール、アクネライト、イオン導入、漢方薬、塗り薬、ビタミン剤、ピル等…何をしても良くなりません。
- 美容皮膚科でケミカルピーリング、クロモライト治療を月一で続けて、クリンダマイシンゲルを初めからずっと処方されています。最近になり悪化したので、原因もわからず…
- ミノマイシンでなんとか治しており今では効き目が悪くなりロキシスマイシンで少し抑えられてます。飲まないとすぐにニキビが出ます。根本的に治したくピーリング、クロモライトもやりましたがダメでした
- 美容皮膚科でイソトレチノイン服用、ピーリング等行いニキビ肌は劇的に改善されましたが、通院を終えてまた悪化。別の美容皮膚科へ通いピーリングとクロモライトで治療しています。改善されてないように感じます。
といったご相談があります。
ニキビやニキビ治療には誤解が多くあります。
この場合はどうすればいいか?整理しながら考えていきましょう。
ニキビができるプロセス
ニキビは肌の表面のバリア(角質層)が毛穴をふさぎ、皮脂が出れず、ニキビ菌が増え→炎症という状態です。
「毛穴のニキビ化」とお考え下さい。
クロモライトのニキビ治療効果
ニキビ菌は「酸素が嫌い・皮脂が好き」な菌です。(嫌気性・好脂性)
なので、普段から空気に触れにくい毛穴にいます。
そして、ふさがって酸素に触れず、皮脂が十分な状態になると過剰に増えやすくなります。
フランスのサイトに機器の解説がありましたが、クロモライトは「多機能インテンスパルスライトシステム(IPL)」で、「脱毛・若返り治療・ニキビ治療」に使用するものとあります。
ニキビ菌はポルフィリンという炎症の原因になる物質を産生しており、これに光線を照射し、反応を起こすことで、殺菌作用のある物質が作られます。
これによりニキビ菌を殺菌し、炎症も鎮まる、という流れです。
機器の解説はなく、現在は取り扱いが終了しているかもしれません。フランスのサイトに解説のPDFがありました。 →chromolite
クロモライト効果でも再発
この場合、たとえば「ニキビ菌を一掃すればニキビゼロ」という理屈は成立します。
が、ニキビ菌は常在菌で、一時的に減らしたり、仮にゼロにできたとしても、じき増えます。(※そもそもニキビ菌は、有害な菌とも言えません。)
どんな方法で治療しても、その後の肌のバランスが、ノーマルな状態を「持続している」事が重要です。どんな方法で治しても、肌が「ニキビのバランス」であれば、また毛穴はニキビになってしまうからです。
ニキビとニキビ治療二重の誤解
実際には他の治療・治療薬と、並行して行われることが多いかもしれませんが、まず押さえておく必要があるのは「ニキビ自体が肌表面のバリア・皮脂・ニキビ菌でできている」ことです。
これらはニキビがある肌にも、無い肌にも存在します。
つまりニキビの有無は「同じもののバランス違い」のような状態です。
ニキビ治療はバリアや皮脂、ニキビ菌に対して、除去や殺菌洗浄など、さまざま治方法でニキビを治せます。が、ニキビ治療は対症療法です。
バリアも皮脂も菌も、常に作られるので、肌自体が正常なバランスに回復できていないままでは、またできるのです。
ニキビが慢性化している場合は、「治し方が良ければ、くり返さない」「治し方が合うから、できなくなる」というわけではなく、治した後の長期的な肌の状態が、どのようなバランスで持続しているか?が、重要になります。
クロモライトでも繰り返すニキビ、どうすれば?
ニキビの「慢性化・くり返し」は、「クロモライトの良しあし」や、「合う治療なら治る(できなくなる)」といった文脈とは別の問題を抱えていることがあります。
どうすればいいか?
まずはカウンセリングフォームからご相談ください。
私たちもあなたと同じように、悩んでいました。でも今は...
2024年5月16日12:30 / 投稿者:kazuyuki terada