ダーマペンでニキビ跡が治らない。というご相談
- 保険の皮膚科では薬を色々。自費治療でダーマペンや、フラクショナルレーザー、ポテンツァ、ピーリング等。婦人科でピルを飲んでいたり、かなり色々試してきましたが、良くならず悪化したり、とても悩んでいます。
- 30歳から炭酸ガスレーザー、フラクショナルレザー。40歳からエステ、ダーマペン。ニキビ跡は100%治らないと美容クリニックで言われました。でも、まだキレイになりたいと思っています。どうにか治したいと思っています。
- 化膿して跡になってしまい、跡が嫌でダーマペンやレーザーとハーブピーリングをしました。どんどんわるくなっていっている気がします。ニキビとニキビ跡今年は絶対治したいです。
- 両頬にボックスカー型とアイスピック型が複数あり、ケミカルピーリング、IPL、フラクセル、Co2フラクセル、ダーマペン、イオン導入など3年程度行っています。クレーターは全く効果を感じません。ダーマペンは全く効果がありませんでした。
ニキビ跡にもいろいろ分類はありますが、ダーマペンの話では概ねクレーターのお悩みだと思います。
ニキビ跡の治療は「治せば終わり」みたいなシンプルな話にはなりにくいですが、できるだけ整理していきましょう。
ニキビができるプロセス
ニキビは毛穴で「肌表面が毛穴をふさぐ→皮脂が出れない→ニキビ菌などによる炎症」といったプロセスが重なった結果、毛穴がニキビ状態になったものです。
ニキビがニキビ跡になるプロセス
ニキビの炎症で毛穴周りの組織は「傷」つきます。
小さい傷は本来ならスムーズにキレイに肌が治しますが、ニキビが悪化・化膿しやすい場合、また傷の治癒がスムーズに進行しないなど要因が重なると、「キレイに治癒しない」ということも起きます。
ニキビ跡は、ニキビが「キレイに」治らなかった状態、もしくは人によっては「傷を治す過程」の炎症もニキビ跡と考えますが、ひとまずニキビ(傷)が「治った跡」と考えます。
(参照:ニキビ跡が皮膚科でも治らない場合の方針のたて方 、 ニキビの化膿について)
ニキビ跡治療とダーマペン
ニキビ痕は「ニキビが治った痕」なので、「ニキビ痕を治す」という考え方をする場合、理屈は「治った痕を治す」です。
そのため「ニキビ跡治療」は全般に、「傷痕部分を、もう一度傷にする」という作業になります。
ダーマペンは、関心のある方は既に、美容系皮膚科などで宣伝を見ているとは思いますが、概ね0.2mmから様々な太さ、深さの細いニードルを皮膚に刺し、穴をあける → 皮膚は空いた穴を修復しようとする → 修復時に新しい細胞・組織がつくられる・・・というものです。
レーザーなどでは「傷痕をヤケドに変換」、ダーマペンは「傷痕を刺し傷に変換」とイメージすると分かりやすいです(もちろん精巧なものです)。
こうして新たに作った傷が「キレイに」治癒すれば、「ニキビ跡が治った」ということになります。
治療自体が治しているわけではなく、治しているのは「肌自身」だと理解しておく必要はあります。
(参照:ニキビ跡の赤みが治らない。どうすれば治る?というご質問)
傷がキレイに治るかどうかは肌次第
美容治療も日々進歩ますので、宣伝を見ていても、10年前に比較して安全で、「肌が治しやすい傷つけ方」をできるようになってきているとは思います。
が、その傷はどの程度キレイにるのかは、一つは「傷ついた肌自身の治癒力」の問題、そして傷が置かれている環境も重要です。(※そのため傷がケロイドになりやすい方は受けれないケースが多くなります。)
また、ニキビ跡だけでなく、「ニキビを治す治療」も並行する場合、肌を刺激しながら傷を増やすことにもなります。
そのためご相談の多くは、「ニキビ跡が治らないが、その前にニキビが出続ける」もしくは「ニキビは治ってきた(薬が効いている状態)が、ニキビ跡が治らない」といった内容になります。
ニキビ、ニキビ跡、いずれの場合も「治す・治る」について、誤解があると、対処を間違えますので注意が必要です。
(参照:ニキビ跡の前にニキビを治そう。でもニキビが止まらないご相談)
どうすれば肌はキレイになるのか?
ニキビ跡治療は「肌の再生を促す」というイメージですし、実際、傷つけることで肌は再生する必要が生じます。
ただ、それが「イメージ通りの再生」であったり、「思うようにキレイになるか?」は、肌質や肌の状態にも依存することです。
トラブルを起こしやすいままの肌では、治癒自体も大変ですし、新しいニキビができてくれば、キリもない話になります。
ではニキビ痕はどこから手を付けるのがいいか?どの程度目立たなくなるものなのか?
まずはカウンセリングフォームからご相談ください。
私たちもあなたと同じように、悩んでいました。でも今は...
2023年1月26日10:32 / 投稿者:kazuyuki terada