ディナゲストでもニキビが治らないご相談
大人ニキビの治療では、ホルモン関連の治療が多くあります。一般的な低用量ピルだけではなく・・・
- ディナゲストで3年治療を続けています。ひどいのはほっぺで、保湿に努めて、低刺激の大人ニキビ用の基礎化粧品やノンケミカルの日焼け止めを塗っています。良くなる兆しもなく、ニキビを繰り返して・・・途方に暮れています。元の肌に戻りたいです。。。
- 22歳からトリキュラーを服用し、24歳で医師に勧められてヤーズフレックスに変えたところ1年ほどでニキビができにくくなりました。しかし25歳でDダイマーで血栓症リスクが高い数値になり、ディナゲストに変えたところ1ヶ月でニキビ顔に戻りました。ニキビを繰り返さない肌を作りたいです。
- トレチノインやレチノールを使い続けたこともありますが、改善しません。現在ジエノゲストを服用中で、ホルモンバランスの乱れはないと思いますが、ニキビは変わらずできます。
もくじ
毛穴がニキビになるプロセス
ニキビは「肌表面のバリアが毛穴を塞ぎ→皮脂が出れず→菌で炎症」といったプロセスで、毛穴がニキビ化した状態です。
ニキビを治療する方法とディナゲストに期待される効果
毛穴をニキビにするのは「肌表面のバリア・皮脂・ニキビ菌」なので、ニキビ治療では、バリアの除去、皮脂抑制や除去・殺菌などの方法がとられます。
女性の場合、皮脂量の増減にホルモンバランスの変動が関与することで、大人ニキビの原因とされることが多くあります。
ディナゲストによるニキビ治療では、男性ホルモンを活性化させない(抗アンドロゲン活性)人工の黄体ホルモン(プロゲスチン)を服用することで、皮脂分泌の抑制などを期待されます。
ディナゲスト服用でもニキビができる
ディナゲスト服用でニキビを治療されたご相談で多いものは、低用量ピルやスピロノラクトンが合わなかったケースです。
いずれの方法も「皮脂がゼロ」になるわけではなく(ゼロになっても良くないですが)、またニキビは上記のように、複数要因で形成されます。
仮に皮脂量の変動が減り、ニキビのリスクが減るとしても、その人の肌が、毛穴がふさがりやすい場合は、ニキビの要因は重なりやすいままです。
(参照:ピルが効かなくなってきた)
また、どのような作用機序かは判りませんが、上記のような薬品使用で、かえってニキビが増えたご相談もあります。
ニキビを治療できても「くり返す」問題
また、仮に治療薬の効果があった場合でも、服用を終えるとニキビが復活したり、副作用で中断するとニキビが復活するなどのご相談もあります。
まず、ニキビ自体は「肌に必要なもの」でできてしまうので、ニキビの要因は常に作られています。これらが正常なバランスで安定しない間は、ニキビはできやすいままです。
また、ニキビ治療はイメージされがちな「完治」を目的とした方法ではなく、あくまで対症療法、「治療中は効果がある」というものです。
そのため、治療後の肌が「トラブルを起こしやすいまま」の場合、薬の作用が失われた後、ニキビができるのは不思議なことではありません。
(参照:ピルでも悪化・再発をくり返す大人ニキビ。健康的な肌を取戻す方法)
ニキビを繰り返さない肌は、どうすれば?
ディナゲストに限りませんが、ニキビに悩んでいる状況で、治療の効果でニキビが減ると、「治ってきた=肌がノーマルな状態になった」と感じます。
が、実際には治療中の「バリア除去・皮脂抑制・殺菌」の効果です。バリアも皮脂も菌も、肌に必要なものなので、除去や抑制・殺菌でニキビは治せても、肌が正常な状態を取り戻し、維持されるわけもなく、場合によっては、かえってバランスが崩れることもあります。
ニキビの治療と、ニキビのくり返しの解決は、「目的と方法」が必ずしも一致しませんので、まずは「肌がどうなればいいか?」の確認から問題解決は始まります。
ご相談はカウンセリングフォームから。
私たちもあなたと同じように、悩んでいました。でも今は...
2025年1月23日12:30 / 投稿者:kazuyuki terada