ディフェリンゲル、やめたらニキビ再発。どうすれば?
本来なら、ディフェリンゲルで治療することでニキビは治ります。しかし、「ディフェリンゲルで治っても、ニキビをくり返す」というご相談やご質問も一部の方であります。
- 中学生からディフェリンゲルを使い、良くなりましたが、またニキビがひどくなりました。
べピオゲルを使い始め赤ニキビが新しくできまくり悪化する一方です。
どうしたらいいかわかりません。 - ディフェリンを1年半ほど使い少しマシになりましたが、接触性皮膚炎になり、抗生物質でをマシになったが、やはり薬をやめると再発。
- 26歳になります。中学生でディフェリンゲルが処方され、ニキビは一時的に収まりましたが、治療後は再発。その後は薬なしが怖くてディフェリンゲル→ベピオゲルを経て、この2年ずっとエピデュオゲルを使っています。この生活にピリオドつけたいです。
ニキビは「治せば解決する」こともあれば、「治しても解決しない」ということも起きる肌トラブルです。
なぜそうなるのか?治療の立場ではなく、スキンケアの立場で問題を考えます。
もくじ
ニキビができるプロセス
ニキビは見た目の印象で様々な誤解がありますが、「肌の表面(角質層)が毛穴をふさぐ→皮脂が出れない→ニキビ菌増殖」といったプロセスで進行します。
毛穴が本来の状態なら、皮脂は肌表面へと排出されるはずですが、出口がふさがった状態では、「ニキビ状態」となります。
ニキビに対するディフェリンゲルの効果
ニキビは肌表面の角質層が毛穴をふさぐことで生じます。
したがって、ディフェリンに限りませんが、ニキビ治療やニキビケアの多くは「毛穴をふさぐ角質層の除去」を行います。基本的な原理はなぜ、ケミカルピーリングでニキビは増えたのか?ピーリングのような考え方になります。
ディフェリンの場合は、配合されているアダパレンによって、肌表面の角質層による毛穴をふさがりや詰まりを除去し、バリアを薄くする、という方法になります。
その結果、毛穴がニキビの構造でなくなれば、ニキビ自体は治ります。
(参照:ディフェリンでもニキビが治らない、悪化した、効かない、増えた)
「肌の役割と仕組み」と、ディフェリンを止めたら再発した理由
では「治したのにくり返す」のは、なぜか?
まず、肌表面は、ニキビを作るためにできているわけではありません。身体を守るバリアとして作られ続けているものです。
ディフェリンを始めとするピーリング的なニキビ治療やニキビケアやエステサロンの施術では、このバリアを除去します。それ自体はニキビを治す目的としては間違ったものではありません。
ただ、バリアを除去しても、生きている限りは新しいバリアは作られます。
新しいバリアが「毛穴をふさぐ・詰まらせる」のであれば、ニキビはまたできてしまいますし、そのようなバリアが慢性的に作られていれば、何度治してもニキビはできやすいままです。
(参照:エピデュオゲルやめたらニキビ再発。どうすれば?)
ディフェリンを止めたら再発するなら健康でキレイな肌という選択肢も
したがって、この解決のために「バリアが毛穴をふさぎ続けるなら、さらにバリアを剥離し続ける」という選択もあります。
「ニキビを治す事が目的」なら、それは間違った選択ではありません。
でも同時に、それに耐えられない肌も存在しますし、安定して正常なバリアをつくれないことで、「キレイではない」という問題も生じてきます。
ニキビ治療自体は「ニキビを治す方法」であり、健康でキレイな肌を、安定して作り続けることが目的ではないですし、そのための方法でもないからです。
もし、あなたの「ニキビを治したい理由」が、「キレイな肌になりたい」であれば、最初から「キレイにする」に進むのも一つの方法です。
その場合はお役に立てることがあるかもしれません。
まずはカウンセリングフォームがら、これまでの経緯などを詳しくお知らせください。
私たちもあなたと同じように、悩んでいました。でも今は...
2021年12月14日21:44 / 投稿者:kazuyuki terada