冬にニキビが増えるのはなぜ?

冬にニキビが増えるのはなぜ?


個人差や環境差はありますが、特に冬場に悪化しやすいというご相談があります。

  • 5年前の冬に頬ニキビが出始め、一度ペビオゲルで完治しましたが、次の冬に再発。それ以降、ニキビが続き、毎年冬になると赤ニキビが一気に頬で出来ては治る、を繰り返し。皮膚科に行っても、ベピオゲルは治るとの一点張りですが、冬の時期になると格段とふえます。
  • 二十歳を過ぎてニキビを繰り返すようになり、特に冬ほどひどく発生し、現在もピオゲルとディフェリンゲルを処方してもらっていますが、治療と再発を延々と繰り返しています。
  • 去年の夏は「肌、きれいですね」とデパートコスメの店員さんに言われるまで治ったのですが、冬になるにつれて、とても酷くなってしまい、今もまだ全然治る兆しがありません。最近はずっとディフェリンゲルやダラシンの塗布、抗生物質の服用をしています。
  • もともと出来ていない時期が珍しいくらいで、生理前や冬に悪化しやすく、皮膚科の薬や様々な化粧品を試して、現在エステで頑張っていますが、健康な肌にはまだ程遠く、治ったと思ったらまた出来る感じです。
  • 飲み薬はミノマイシン、漢方、低容量ピル。アルダクトン。ロアキュタン。ロアキュタンは2年ほど前に服用し、一時は落ち着いたものの1年も経たずに再発。なぜか夏より秋から冬にかけて悪化します。

冬のニキビ悪化のご相談

これとは逆に夏の悪化のご相談もありますが、まずは全体を整理していきましょう。

ニキビとは

人間の毛穴の構造上、ニキビは要因が重なるとできてしまいます。

毛穴とニキビの関係

肌表面が毛穴をふさぎ、皮脂が出れず、酸素が嫌いで皮脂が好きなニキビ菌が増えて炎症という流れです。

ニキビの要因と冬の環境

ニキビは「肌表面のバリア・皮脂・ニキビ菌」でできてしまいますが、これらはいずれも「美肌にも存在するもの」で、季節問わず作られ続けています。

肌表面のバリアは、乾燥を感じると急いで作られ、荒れやすくなります。これが毛穴をふさぐとニキビ。剥がれたバリアが詰まれば角栓。というようにバリアの荒れの延長で、ニキビはできてしまいます。
(参照: 治らないニキビの正体はこれです。

肌の状態と毛穴・ニキビの関係

冬はシンプルに湿度の低下→乾燥という流れもありますし、マスクによる蒸れと損傷などが重なれば、「要因が重なる機会」は増えます。

ただ、多少の荒れはあっても、多くの場合は「多少調子を崩した」程度で済みます。これは元々の「丈夫さ」も関わりますので、外環境の因果関係だけで決まることとは違います。

問題になるのはニキビ自体よりも、くり返し

ニキビ自体は、「健康な美肌」でも、極々小さいものができる事はあります。ただ、そういった肌では、ニキビは悪化せず、目につかないうちに消えるニキビも多いものです。

逆に「もともと調子を崩しやすい肌」では、バリアが荒れやすく、ニキビの要因も重なりやすくなりますし、普通の肌なら影響のないレベルの環境変化にも反応を起こしやすくなります。

さらに、ニキビ治療やニキビケアは、「バリアを正常にするため」の方法とは違い「ニキビを治す」ことと引き換えに「バランスを壊す」ことにもなります。
(参照:なぜ、ケミカルピーリングでニキビは増えたのか?

ニキビ治療のくり返しと肌の状態

これが長期化すると、ノーマルな状態がずっと作れないことになりますので、「治し続けながらでき続ける」ということにもなります。
ニキビの要因は、肌で「作られ続けている」ものだからです。

(参照:10年以上続くニキビ解決法、どう考えるべきか?

冬を美肌で過ごすには?

ニキビは目立つ症状ですので、「ニキビが治れば→肌はキレイ」と思いますし、見た目ではそうなります。

が、肌の細胞や、皮脂やニキビ菌は、常に入れ替わりをくり返します。ニキビ治療やニキビケアで一時的にニキビを治すことは難しいことではありませんが、それらは「肌を壊す・バランスをさらに崩す」ことで、ニキビを治します。

治療中ニキビが治っても、「治療を終えると再発」したり、治す以上のスピードで荒れてしまえば、「効かなくなった」などの問題が生じることがあります。

問題の解決には、「1年を通して、肌を健康な状態で安定させる」ことが必要になります。ご相談はカウンセリングフォームから。

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2025年1月9日12:00 / 投稿者:kazuyuki terada