デュアックの効果や副作用のご相談
世界標準のニキビ治療薬が国内で解禁され、ご相談の内容にも変化があります。
- アクアチム、ベピオゲル、デュアックと試しましたが良くならず低容量ピルも飲みましたが、フェイスラインにも広がっています
- 皮膚科で処方してもらったデュアック配合ゲルを使用していますが治りません。ニキビを気にせず人前に出れるようになりたいです。
- 毎晩薄く肌に塗っておりますが、効き目はあるけど肌が乾燥してしまい、また皮膚全体が赤くなります。
など、ニキビにお悩みの方には朗報となるハズですが、解決しない場合があるのか?その場合はどうすればいいのか?考察したいと思います。
もくじ
デュアックのニキビへの効果
デュアックは過酸化ベンゾイル(ベピオゲル)と抗生物質(ダラシン)を合わせたような薬とあります。(参照:厚労省)
ニキビは「角質層が毛穴をふさぐ→皮脂が毛穴の外に出れず・ふさがった毛穴でニキビ菌増殖」というプロセスの結果です。
過酸化ベンゾイルは毛穴をふさぐ角質層を剥離してニキビを治す。さらにダラシンと同様に抗生物質による菌の増殖抑制作用もあるということでしょうか。
デュアックで赤みやヒリつき、乾燥などの副作用
でも過酸化ベンゾイルの作用は、ピーリングやディフェリン、ベピオゲル、多くのニキビ用化粧品と同じで、肌のバリアを壊すことにもなります。
結果、人によってはヒリヒリ痛い、乾燥してカサカサする、痒い、落屑などの副作用もあるようです。
※副作用は30.6%、内訳は乾燥(9.8%)、接触皮膚炎(6.8%)、紅斑・皮膚剥脱(各5.8%)、そう痒症(5.2%)。重大な副作用としては大腸炎。(参照:日経メディカル)
抗生物質でもあるため、耐性菌リスクもあるようです。(参照:抗生物質と耐性菌)
海外の「薬のレビューサイト」では、人によって極端に意見が分かれている模様。(参照:User Reviews for Duac)
また、アレルギー皮膚炎、アナフィラキシーショックの心配もあるようです。(参照:過酸化ベンゾイル、サリチル酸製品のリスク)
デュアックでニキビ跡を治そうとしても
また、デュアックに限らず、ベピオやディフェリンのような薬や、ピーリング治療で、「ニキビ跡も治るのでは?」と考える方も少なくないようです。
角質の剥離は、つるつるした感触になり、凹凸が治ったと錯覚することもあります。
また、「細胞が入れ替われば、キレイになる」という誤解もあるかもしれませんが、細胞を入れ替えても、ニキビの傷跡がキレイに回復するわけではないのでご注意ください。(参照:ニキビ跡が皮膚科でも治らない場合の方針のたて方 、 ニキビ跡の赤みが治らない。どうすれば治る?というご質問)
肌との相性によっては、傷の治癒プロセスがスムーズに進行しにくくなり、かえって跡が長引く可能性もあります。
ニキビが治ることとニキビができ続ける問題
また、長期的なニキビの深刻なところは「治療して治る→でもまたできる。」というところですね。
こんなご相談もいただきます。
- デュアックやベピオ、ダラシンなどの塗り薬も数々試していますが一向に治る気配がありません。少しよくなったと思えばまた出来ての繰り返し。
- 再発して皮膚科でデュアック配合ゲルを処方されました。副作用が酷く、すぐに使用を中止してダラシンTゲルで症状を改善し、ダラシンを辞めてニキビが頬に大量発生しました。
デュアックは「ニキビ」を治しますが、「ニキビのできやすさ」「傷跡の治癒」を解決する目的の薬ではありません。これらをニキビの治療薬で解決しようとするのはミスマッチです。
これはディフェリンの副作用や悪化、ベピオゲルの効果と副作用、またピーリングで解決しない・悪化したなどでも同じことが言えます。
(参照:デュアックで治ったのに、やめたらニキビ再発。というご相談。)
デュアックで治らないニキビの解決方法
いずれにしてもニキビ治療は、「ニキビのできやすさ」や「ニキビ跡の残りやすさ」を解決して、肌の健康を取り戻す目的とは違います。
特に治療方法が想定しているように、あなたの肌が治療ダメージから回復できない場合は、肌を傷めたダメージの回復はかえって大変になることもあります。
大多数の人に効果的な方法でも、スムーズに治らない、一度治ったのに再発する、跡が消えないなどの問題を抱えているなら、まずはWカウンセリングフォームからご相談ください。
問題の見方を変えれば、「治す」以外の解決方法も見えてきます。
私たちもあなたと同じように、悩んでいました。でも今は...
2017年5月26日19:20 / 投稿者:kazuyuki terada