おでこの大人ニキビ

おでこのニキビ、大人なのになぜ?


大人ニキビは「顎やフェイスラインにできる。ストレスやホルモンバランスの乱れが原因」と言われています。

今は皆さん、色んな情報を収集していますので、「大人なのに、なぜおでこにニキビができるのか?」と考えてしまいがちです。でも、顔のその場所その場所で条件が揃えば、大人でも思春期でもニキビはできます。

そして、解決しなければならない問題について考えるなら、「どこにできるか?」はさして重要ではありません。

ではまずニキビができるプロセスから考えていきましょう。

ニキビのプロセスと、普通の肌

ニキビは「毛穴がふさがる→皮脂が出れなくなる→菌などにより炎症」というプロセスで起きます。

まず、毛穴の周りの肌表面は、角質層というバリアが毛穴の中、毛漏斗というところまで続いています。

毛穴には皮脂腺があり、皮脂は菌に分解され肌表面に出てきます。

毛穴にはニキビ菌が存在し、皮脂の性質を変えています。ニキビ菌は「酸素が嫌いで皮脂が好き(好脂性・嫌気性)」なので、皮膚では毛穴が最適な環境になります。

このように、ニキビの要因自体は、誰の顔でも普通に存在します。
これらが通常の状態を維持していれば、毛穴はニキビになりません。

おでこニキビができる原因

でも、例えば肌が角質層を急いで作り、毛穴をふさぎ、皮脂が出れなくなると、ニキビの構造ができてしまいます。そこでニキビ菌などにより炎症が起きると、毛穴は「ニキビ」の状態となります。(参照:日本挫創研究会 にきびはどうしてできるの?

そしてニキビは人口の9割が経験するものですので、「ニキビができる事自体」は珍しい事ではありません。

Tゾーンとニキビ

たとえば、おでこは基本的に皮脂量が多い部分です。
(※メイク崩れの研究でも、毛穴の状態、皮脂量にかかわらず、肌質に限らず、誰でも1日の内で経時的にTゾーンの皮脂量は増加しています。参照:化粧崩れが引き起こす毛穴の目立ちの実態研究

だから、おでこで毛穴がふさがる要因が重なって、さらに皮脂増加が重なれば、ニキビはできやすくなってしまいます。(※同時にTゾーンで皮脂が増えても、「鼻のようにもともと毛穴が広い部分では条件が重なりにくい」です。)

おでこニキビと他のニキビ

また、皮脂量が少なくても、毛穴が閉塞してしまいやすくなると、これもニキビの条件が重なりやすくなります。一般的に大人ニキビの特徴とされる顎やフェイスラインは、水分が不足しやすいことが観察されています。(参照:大人ニキビの発生要因のひとつが、肌水分量の部分的な減少

また皮脂量はホルモンバランスの変化も影響します。そのため「ニキビの要因が揃いやすい肌」では、生理前に悪化したり、ストレスの影響を受けやすいなどの悪影響が出やすくなります。

簡単に言うなら「おでこにできないわけではない」というだけの話なのです。

おでこの大人ニキビを「特殊なこと」と考える前に

このように、大人であっても額にニキビができるのは不思議なことではありません。
顔や、胸元、背中など、要因が重なりやすい部分(ニキビの好発部位)の毛穴は、条件が重なるとニキビ状態になります。

実際、当社にご相談の方でも、フェイスラインだけでなく、お顔全体であったり、額やこめかみなどにも、同時にニキビができる成人の方は来られます。

そして現在ではニキビの治療自体は、さほど難しいことではありません。治して終わればそれでいいですし、治さなくても自然治癒して終わるなら、それでも問題はありません。

ただ、「治療しても、スグにできやすい」「跡が残りやすい」「悪化も伴う」など、治すだけでは解決が困難な場合は、「ニキビに強い肌」にしておく必要はあります。

誰でも経験するニキビですが、もし、あなたがニキビについて

「普通の人よりもしつこい、悪化しやすい跡が残る、治してもまたできる」

などにお悩みなら、単に「ニキビ」や「ニキビができる場所」だけではなく、これらの問題の「起きやすさ」の解決に取り組みましょう。

くり返すニキビは、「トラブルのおきやすさ」の解決が必要で、これは「ニキビを治すこと」とは違う問題です。まずはWEBカウンセリングからご相談ください。

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2019年3月6日18:46 / 投稿者:kazuyuki terada