ジェネシスレーザーでもニキビが続き、赤み、痒みもあるなら
もくじ
美容皮膚科でジェネシスを10回しましたが…などのご相談。
- ジェネシスを受けて赤みが酷くなった
- 痒くなった
- 何十万円かけてもニキビが出続けます
このようなご相談をいただきます。
レーザー治療はニキビよりも、ニキビ跡治療に用いられること多いようですが、ジェネシスの宣伝をざっと見る限り、アクネ菌(ニキビ菌)の殺菌や、皮脂腺の破壊、表面の古い角質を取り除くピーリング効果もあるということです。
ある程度コントロールされた刺激だとしても、「傷めることで、傷んだ部分の再生を促す」という方法論に変わりはありません。優れた方法でも「合う合わない」という問題はあります。
「肌を傷め、その後、皮膚の治癒力に期待する」という方法は、「傷めた後で正常に回復する肌」であることが、問題解決の前提条件です。
でも、もしあなたの肌が「回復が苦手」だとすれば、あなたの肌はどうなるのでしょうか?
「肌をきれいにする光線」ではない。
皮膚は身体を守るために、表面を覆う臓器です。そして、その役割を最前線で行うのが角質層です。
角質層は、わずか0.02ミリの薄いバリアです。このバリアを作るために、表皮の細胞は常に生まれ変わり、表面の角質層を形成し、剥がれ落ちるサイクルを、理想的な場合、およそ一ヶ月かけてくりかえしています。
このサイクルが正常にくり返され、作られた角質層が正常なバリア構造をつくり続けていれば、肌は見た目にきれいで健康な状態を維持します。(参照:きれいな肌とは)
押さえたいポイントは、肌は身体ですから、壊れたり、傷つけば、肌は「その傷を治そう」とします。ピーリングやレーザーなどの治療法は、「肌のこわし方」であるということです。
そして、「肌を作る」のは、「ピーリングやレーザーの力」ではなく、「肌の機能」によるものです。
角質を取り除くと、肌はどう反応を起こすか?
もともとある程度以上、肌が正常に機能しているなら、「こわす行為」も大きな問題にはなりません。誰でも「ほんの小さなケガ」をしますが、すぐにキレイに治癒します。
ですがトラブルを起こしやすい肌は、通常よりも早く角質層をつくり続け、刺激への反応も激しくなります。
急いで作られた角質層は、水分を抱えるアミノ酸の生成が十分にできないため、乾燥状態をくりかえします。それが毛穴をふさぎ、ニキビ形成のプロセスになる場合もめずらしくありません。(参照:皮膚科のニキビ治療でもくり返すニキビ、ニキビ治療薬でもくり返すなら)
そして、あなたのお肌が「丈夫な角質層を作れない結果、トラブルが起きていた」というサイクルをくりかえしていたなら、皮膚をこわす行為は、このような状態の肌をいっそう刺激して、トラブルの反応が激しくなるリスクがあります。
その結果、肌の仕組み上、赤みや痒みの悪化を伴うことは不思議な事ではありません。(参照:肌トラブルとは、肌質考察)
仮に悪化のない場合でも、上記のように光線自体が肌を作るのではありません。「弱いバリア構造」をつくり続ければ、「治らない」と感じることになります。
ジェネシスが合わない肌が、クリアすべき条件とは?
通常ならレーザーやピーリングによって皮膚やニキビを同時に破壊すれば、ニキビをこわし、同時に肌の細胞も入れ替わり、「ニキビは治る」のかもしれません。
でも、それらの目的は「正常な肌をつくり、維持すること」ではありません。したがって肌の細胞が何度入れ替わっても、問題はくりかえし起き続けることは、不思議なことではありません。(参照:ニキビ半減でも95%がニキビ跡になるニキビ治療)
このような場合、「できたニキビの解消」だけではなく、「トラブルが起き続ける肌の問題」を解決することが優先事項です。(参照:ニキビの完治なら)
もし、あなたが抱える問題が「できたニキビとその治療法」で解決するなら、様々な治療法で、すでに問題は解決できていると思います。
でも、あなたがご自分の肌を「ニキビが出来ない正常な肌にしたい」と思うなら、問題の見方も解決のプロセスも、今までとは変えることをおすすめします。
まず、WEBカウンセリングであなたの肌についてお聞かせください。あなたの肌が抱える問題の本質をさぐり、適切な方法で肌を変えていくことが、問題解決の第一歩です。
私たちもあなたと同じように、悩んでいました。でも今は...
2013年11月10日15:44 / 投稿者:kazuyuki terada