自宅でセルフのハーブピーリングしてもニキビが治らない
ハーブピーリングを自宅でしているのニキビが治らない。またニキビが増えたなどのご相談があります。
- 通っているサロンで、自宅でハーブピーリングを週3回行うと良いと言われやっていましたが、赤ニキビや大きいニキビが大量に発生。正直この方法でニキビが治るのか。
- 二キビ専門サロンに通ったり、グリーンピールをかなりやっていた時期もあります。改善は一時しますが、その後また大量のニキビ。
- ハーブピーリングにハマり、2週間に1回のペースで1年ほど続けた結果、敏感肌になってしまい、腫れ、赤み、痒み、イボ。
なぜそうなるのか?どうすればいいか?考えていきましょう。
ニキビができるプロセス
ニキビは、肌の表面の角質層が毛穴をふさいでしまい、皮脂が出れず、ニキビ菌が増えて炎症・・・といったプロセスの結果、毛穴がニキビ状態になったものです。
ハーブピーリングでニキビを治す
したがって「ニキビを治す」場合には、治療や美容を問わず、「毛穴をふさぐバリアの除去」が、第一の選択肢になる傾向があります。
ピーリング自体が「バリアの除去により、ニキビの構造を壊す」ことができますから、ニキビは治ります。
また、壊すだけで治りますので、即効性もありますし、ザラツキなども除去できますから感触もよく、近年、問題化している抗生剤の耐性菌問題や、ピルなどの副作用などのリスクもなく、治療できます。
通常はエステなどで行われることが多いですが、通うのが困難な場合や、コロナなどもありましたから、自宅で実践する人も増えているのでしょう。
(参照:ハーブピーリングでニキビ悪化、ニキビ跡も増えるご相談)
治してもまた出来るニキビ
それで特に問題が無ければ、美容効果のメリットになりますが、肌表面は身体を守るバリアです。
このバリアは「垢になる手前」の死んだ細胞が重なる部分ですので、多少除去しても、下から新しいバリアに入れ替わりますし、「もともと入れ替わり続けているもの」です。
ピーリングは積極的にバリアを除去しますので、結果として肌は身体を守るために、急いでバリアを修復する必要が生じます。
(宣伝などでは「古くなった角質が問題。代謝を良くしてリフレッシュ。」的に言いますが、そういうものではありません。)
入れ替わった新しいバリアが正常なバリアの範囲であればいいのですが、「新しくて荒れたバリア」であれば、やはり、また毛穴をふさぎ、毛穴はニキビになります。
これは「治らない」ではなく、「治しても、またできる」ということです。
(参照:イソトレチノインでもニキビが治らない・再発する副作用が…というご相談 、 エピデュオゲルやめたらニキビ再発。どうすれば?)
(※)さらに言えば、「ケミカルではないハーブだから安全。肌に良い。」という誤解もありますが、要点になるのは何を使うか?ではなく、バリアをどう扱うか?です。天然成分でもケミカルでも、「バリアを壊す溶剤」は変わっても、バリアを傷めることに変わりがないことが要点です。
(参照:なぜ、ケミカルピーリングでニキビは増えたのか? 、 ホームピーリングでもニキビが治らない。というご相談)
相性が悪いと自宅のメリットがデメリットに
この問題は、ピーリング的な方法全般に言えますが、もともとバリアが弱く、ニキビを含めたトラブルが起きやすい場合は、ニキビを治すメリットよりも、肌を傷めるデメリットが優勢になります。
特に自宅でのピーリングは、気が向けばできます。また「ハーブだから安全」という誤解もあり、高頻度で「バリアの壊しすぎ」になりがちです。
「ニキビが治るメリット」と「バリアを壊すデメリット」はトレードオフですし、特に肌の弱い方はデメリットに傾く傾向があるので注意が必要です。
(参照:ターンオーバーを促してニキビは治るのか?というご相談 )
自宅のハーブピーリングでもニキビが治らないなら
本来ならニキビは、ピーリングなどの対症療法で解決します。
でも、思うように解決しない場合、その原因は上記のように「肌の状態が改善しないまま、ニキビを治し続けている」ということもあります。また、方法によっては「治すほどバリア機能の悪化」も招きます。
ニキビは「完治すればできなくなる」というタイプのトラブルではないので、治そうと頑張ってもうまく行かない場合は、肌全体のバランスの改善も方法です。
まずはカウンセリングフォームからご相談ください
私たちもあなたと同じように、悩んでいました。でも今は...
2023年9月28日12:30 / 投稿者:kazuyuki terada