更年期のニキビが治らない

更年期ニキビ、治らない


更年期でもニキビが続く・ニキビができる・復活すると言ったご相談も徐々に増えつつあります。

  • 元々ニキビができやすいですが、急におびただしい量のニキビが出始めました。皮膚科で更年期ニキビと言われ、行く度に抗生剤の種類が変わり、今5種類目。この年齢でニキビだらけなのが恥ずかしく、毎日仕事で人に会うのが苦痛です。
  • 48歳になります。ホルモンバランスの崩れかストレスか一昨年の冬くらいから急に顔にニキビが出来ました。最初は抗生剤で対応してましたが、皮膚科でピーリングを3回ほど行ったところ、さらに大きなブツブツが出来てしまいました。
  • 学生の頃からずっとニキビ肌で皮膚科通い。口周り顎、鼻の下に繰り返したくさん出来ます。毎月ケミカルピーリング。ベピオを使って塗った翌日は少し減っていますが肌はゴワゴワし茶色っぽくなっていました。

更年期のニキビでよくある相談事例

「まさかこの歳まで」「この年齢で悪化するとは」「これはニキビなの?」など、不安になることもあると思いますが、ニキビは見た目のせいで誤解も多いです。条件が揃えばできてしまうものですので、まずはニキビについて。それが長期化や悪化する理由なども整理しておきましょう。

ニキビのプロセス

ニキビは「肌表面のバリアが毛穴をふさぐ→皮脂が出れず→ニキビ菌で炎症」といったプロセスが毛穴で起きた結果です。
更年期ニキビのプロセス
発疹のようなブツブツとは違い、人間の皮膚や毛穴の構造上、条件が揃うと毛穴はニキビ状になってしまいます。

ニキビを治す方法

上記のプロセスがニキビですから、ニキビを治療する場合、「バリアの除去・皮脂抑制・殺菌」などの方法を行われます。

更年期ニキビの治療法

その時々、それでニキビは治りますが、「肌のバリア・皮脂・ニキビ菌」は、常に作られますから、新しく作られるこれらが、毛穴をニキビ化させるバランスであれば、毛穴はニキビになります。

更年期ニキビ

ホルモンバランスの問題は皮脂量に関与し、また肌が弱い方の場合、皮脂による炎症などもあるので、更年期など不安定な状態でニキビができやすくなったり、悪化するきっかけになることはあります。

これは更年期に限らず「生理前に増えやすい」という形でも現れますし、またストレスもホルモンバランスの変化に関与しますので、これも要因とも言えます。

とはいえ、同条件でもニキビができない人が大半です。

更年期のホルモンバランス変動の影響を受ける肌

つまり「ホルモンバランスの変化」といった要因の影響を「受けやすい肌」と「受けにくい肌」では、影響に差が出るということです。

(参照:ホルモンバランス改善でもニキビが治らないご相談大人ニキビの原因と、それを知っても治らない理由

肌質・体質と経緯

ニキビは構造上、毛穴がふさがることで生じるので、「治したい・防ぎたい」場合、ピーリング的なバリア除去の行為を行うことが多くあります。これは「ニキビを治すことと引き換えに、バリアを傷める」ことになります。

(参照:ピーリングでも効果なし。というご相談。

特に、もともとニキビなどトラブルが起きやすい人は、対策として「肌を傷めるケア」を継続してしまっているケースが多く、「非常に」長期間、バリアを傷め続けてきた肌は、普通の肌よりも様々な影響に過敏に反応します。

長期的なニキビ治療のダメージの蓄積

更年期のホルモンバランスの変化といった「多くの場合影響が小さい」きっかけでも、ニキビが悪化することは不思議なことではありません。

(参照:なぜ、ケミカルピーリングでニキビは増えたのか?

アンチエイジングの誤解

30代を過ぎるころから「エイジングケア」などの宣伝を見る機会も増えると思います。多くの場合「加齢で代謝が悪くなる→代謝を良くすれば解決する」という宣伝話法で、ピーリング的な治療や美容法、ケア用品の宣伝が行われます。

実際のところ、肌表面は「身体を守るバリア」が役割なので、代謝が悪いから老けたり、代謝が促進されて良くなるという性質の部分ではありません。

ピーリングなどでアンチエイジングを行う弊害

ピーリング的な手法は、即時的な「つるつる感」や「何かやった感」は得られますが、無理に肌を損傷させて、細胞を入れ替えても、「正常なバリアの循環」にはならず、むしろ「体を守る反応」を起こす必要を高めることにもなり、このような「ダメージの積み上げ」は、荒れたバリアの循環が定着することにもなります。

「肌の活性化」「アンチエイジングのために」と、この方向の美容法を行うことで、ニキビを含めた肌トラブルの要因は増えてしまいます。

(参照:スペクトラピーリングで治ってもくり返す理由

更年期ニキビの解消には?

更年期に限りませんが、要因が重ならなければニキビの構造は生じません。治療方法を変えながらニキビを治し続けるのも選択肢ですが、それで肌が耐えれず、かえって問題が複雑になったり、別のトラブル、老化トラブルの併発もあり得ます。

目につく症状があると、どうしても「これが無くなれば→キレイ」という気持ちになりますが、バリア形成の問題が関わるような場合、一時的な症状の除去のくり返しは、長期的には肌の健康を損ないます。

そのような場合「ノーマルな状態」を理解し、解消に取り組むのも選択肢です。

年齢にかかわらず、肌表面が正常できれいな状態を維持することは、肌の美容と健康には欠かせません。

まずはカウンセリングフォームからご相談ください。

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2025年1月16日12:00 / 投稿者:kazuyuki terada