ニキビの新薬 IDP-126 FDAが新薬申請を受理
2023年5月1日、治験中のIDP-126ゲルの新薬申請が米国食品医薬品局(FDA)に受理されたということです。
IDP-126とは?ニキビへの効果
IDP-126は、「クリンダマイシン 1.2% + アダパレン 0.15% + 過酸化ベンゾイル 3.1%」で構成された3成分配合の治療薬。
内容からは「抗生剤(クリンダマイシン)+ディフェリン(アダパレン)+ベピオゲル(過酸化ベンゾイル)」というイメージでしょうか。
使用される方が気になるのは、1つには効果だと思います。これは5割以上。
IDP-126 Gel Demonstrates Superior Efficacy in Moderate-to-Severe Acne
“IDP-126、つまり局所用リン酸クリンダマイシン 1.2% 過酸化ベンゾイル 3.1% アダパレン 0.5% ゲルは、座瘡に対する初の固定用量の 3 剤配合処方治療法として現在開発中”
“IDP-126 ユーザーの 55.8% が成功を達成しましたが、ダイアッド コンビネーション ゲルを使用した ITT グループの参加者の平均は 30.8% ~ 33.9% が成功しました。”
またもう一点は「刺激」に関してかと思いますが、これも「忍容性が良好」とあります。
“IDP-126 は、市販の BPO(過酸化ベンゾイル) 2.5%/アダパレン 0.3% ゲルよりも刺激性が大幅に低かった。
結論:IDP-126 の 3 剤併用が良好な安全性プロファイルを有し、健康な参加者および中等度から重度の座瘡のある参加者において忍容性が良好であることを示す。”
「耐えがたくはない」と言ったところでしょうか。
ニキビに関していただくご相談の経験談では、ベピオ、ディフェリン、またデュアックやエピデュオゲルなど、バリアの除去を行うお薬の場合、随伴反応とは言え刺激が耐えがたいという人も多くあるので、使用のハードルは下がるのかもしれません。
「IDP-126でも治らない」という場合は
数年先かもしれませんが、日本でもいずれ認可は降りるかと思います。再発率などは、長期使用や普及後にも出てくると思いますが、いずれにしても「薬の効き目」は対症療法的なものです。
誤解が多いですが、これは悪く言いたいわけではなく、本来、ニキビは対症療法で解決することが多いので、それで問題はありません。
ただ肌質など、個人差によっては対症療法でうまく行かない場合もあります。
そのような場合はカウンセリングフォームからご相談ください。
私たちもあなたと同じように、悩んでいました。でも今は...
2023年7月20日09:58 / 投稿者:kazuyuki terada