米国皮膚科学会による適切な食事とニキビ

低グリセミックダイエットによるニキビ減少の可能性


アメリカ皮膚科学会が、「ニキビの食事療法」についてコメントを出しています。

低グリセミックダイエットは、にきびの減少につながる可能性があります 適切な食事療法とニキビ – 米国皮膚科学会(AAD)
以下、簡単に要約。

1、血糖値の急な上昇

簡単に要約するとひとつは、「低グリセミックダイエットは、にきびの減少につながる可能性がある」というもの。
日本では「低インシュリン・低GI値」と言われることが多いですね。問題になるのは「血糖値」です。

各国の調査があり、たとえば米国では2258人のニキビ患者が低グリセミックダイエット行い、87%がにきびが減少、91%が薬の必要性が減少。

オーストラリアやお隣韓国でも、通常食チームと低血糖食チームで分けた調査が行われており、いずれも低血糖食ではニキビ減少が観察されたということです。

血糖値の急上昇は炎症を引き起こし、これが皮脂の増加の一因にもなり、炎症+過剰な皮脂の両方が、ニキビの悪化につながる可能性があるとのことです。

2、牛乳によるニキビ悪化の可能性

牛乳自体は、上記のような「血糖値の急上昇」を起こしませんが、主に米国では以下のような報告があるとのこと。

47,355人の成人女性に対し、「高校時代の食事を思い出すようアンケート」がありました。
結果、ニキビに関係していると思われるのは「牛乳だけ」。
1日にグラス2杯以上のスキムミルク(脱脂粉乳)を飲んだ女性は、他の人よりもニキビ発症の可能性が44%高い。

9歳から15歳までの6094人の少女が、食事について2つの長い質問票に回答。牛乳(全乳、低脂肪、または脱脂乳)を最も多く飲んだ女の子は、にきびを患う可能性が高かった。
同じく4273人の男子でも、スキムミルクを飲んだ子は、ニキビができる可能性が高い。

また、イタリアでは

10歳から24歳までの皮膚科の患者の内、ニキビの有無と食事の関係を調べると、「ニキビ有り」のグループは、「ニキビ無し」のグループよりもかなり多くの牛乳を摂取。他の違いは無いとのこと。

さらにマレーシアでは
18歳~30歳までのニキビ有り(44人)と、ニキビ無し(44人)での調査でも、ニキビがある人は「多くの牛乳と高グリセミック食品」を消費していました。

乳製品は?

こうなると乳製品も不安になるかと思いますが、
「牛乳はリスクを高める可能性がありますが、ヨーグルトやチーズなどの牛乳から作られた製品がより多くの吹き出物につながることを発見した研究はありません。」

とのことです。チーズはダメかな?というイメージがありますが、そういうわけでもないようです。

牛乳は過去にも生地にしていますので、参考に。上記にあるように、1日いっぱい程度であれば、栄養バランスの面出も有用でしょうし、気にする必要はないかと思います。

ニキビ対策の食事はどうすれば?

実際のところ、ニキビは「肌表面のバリアが毛穴をふさぎ→皮脂が出れず→ニキビ菌で炎症」というプロセスが毛穴で起きた状態です。
複数の要因でが重なった結果なので、「何かを食べればできる」というわけではありません。

が、炎症や遠因にはなりえますので、よく言われるような「健康的な食事」が望ましいのは言うまでもありません。

ここ最近の記事でご紹介したものは、「オメガ3脂肪酸」「抗酸化食品」あたりですが、これらは「普通に健康な食生活」にもつながりますし、最初の話の「血糖値の急上昇」も抑制できます。

また、できてしまったニキビは「毛穴の傷」にもなりますので、これを肌が早くキレイに治すためにも健康的な生活・食生活は望ましいことです。

食事に気を使ってもニキビをくり返すなら

ニキビ解消のため食事に気をつかうことは重要ですが、ニキビを作る要因である「肌表面のバリア・皮脂・ニキビ菌」は、常に作られ続けています。

そのためニキビを治しても、これらのバランスが「ニキビができるバランス」に傾きやすい場合は、「治しても」ニキビができてしまいます。

また、個人差があるところですが、「肌のバランスを崩す治し方」を続けてしまうと、せっかく治しているのに、結果的にトラブルが起きやすくなる場合もあります。

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2024年9月12日12:30 / 投稿者:kazuyuki terada