メンズエステで治らないニキビ、肌から変える方法教えます
ここ数年、男性の美容意識の高まりでメンズエステが流行しています。「見た目が良いほうが有利」とする統計はもちろん、実際のわたしたち自身「見た目」においてバイアスがあります。あなたも「男は中身だ」と言われても信じられないでしょう。
男性向けエステ流行以前から、当社のお客様男女比はほぼ5:5でしたが、この数年「メンズエステで治らない」というご相談が増えました。ヒゲ脱毛やダイエットはさておき、フェイシャルエステ(美顔・小顔・ニキビ治療・赤ら顔治療)のトラブルや効果が得られない、というものです。
まず肌のしくみについて
人間の体は、角質層という薄いバリアにおおわれ、さらに表面に皮脂膜があります。わたしたちの体はこのバリア構造に守られています。そしてこのバリアが常に正常なら、肌は見た目に美しく、トラブルに強い状態です。
角質層は死んだ細胞が常に入れかわり、「入れ替わりながら同じ構造を維持」しています。全体が変わるサイクルはおよそひと月とされています。
でもバリア構造自体がこわれたり、刺激を受けたり、空気が乾燥すると、通常のサイクルの入れかわりで体を守りきれなくなります。そのためひと月で入れかわるサイクルは、極端に早くなります。
この時、正常な構造をつくれなくなり、「体は守れるが、見た目に美しくない」状態になります。
また、炎症や免疫反応などの防御反応もおきますので、結果としてさらなる美容上のトラブルとなります。
あなたのご希望は「常にきれい」ということだと思いますが、定期的なエステ通いで、正常なバリア構造を「つくり・維持すること」はできません。例えば、エステに行った帰りに、紫外線をあびたり、空気が乾燥した状態にさらされれば、肌は生き物の反応として、すぐに体を守る反応をおこします。
またエステでのパックやマッサージ、洗顔によって、バリア構造を過剰にこわすことがトラブルをおこす原因や、ひきがねになるリスクがあります。
「さっぱりして気持ちいい・つるつるして気持ちいい」という実感は、単に手ざわりだけかもしれません。
「男性向け」のおとし穴
エステに限らず、メンズコスメ(男性用化粧品)でも「男性は女性より油っぽいのでさっぱりさせましょう」という宣伝をあなたも見かけると思います。
これ、性差の傾向としては正解ですが、実際の人間には「個人差・個体差」が必ずありますよね。さらに議論をややこしくするのが「感触や実感」。
皮脂膜自体は肌のバリア構造に必要なものです。毛穴からの皮脂が過剰な状態になるのは「あなたが男だから」という理由だけで説明できません。
実際あなたのまわりのほとんどの男性は、「過剰なオイリー肌」ではありませんよね。
場合によっては乾燥した敏感肌で、皮脂分泌量だけが過剰になっていることもあり、その場合に皮脂をとる行為は、「実感・感触」では「さっぱりして気持ちいい」のですが、肌のバリア構造を正常につくりつづけるわけではないのです。
「正常な角質層を作り・維持する」ことは数時間の施術でできません
多くの場合エステでは「体験コース」がありますが、短時間で得られる「実感」は、角質や脂質を除去し、一時的にさわり心地がよくなった状態です。
これはバリア構造をこわした状態でもあるので、もともと丈夫ならリスクも少なく、感触はよくなります。でもバリア構造をつくれないためにトラブルが起きている肌では、バリアをこわすことでトラブル悪化のリスクが高くなります。
「もともと丈夫な肌」と「敏感で繊細な肌」では、話の前提がちがうのです。
「肌をきれいにする」とは?
リラクゼーションや痩身やヒゲ脱毛が目的ならともかく、きれいな肌とは、「正常な角質層をつくる・維持する」ということです。
肌は常に環境に反応しますので、ふだんから正しい方法でコンディショニングする習慣をつけないと、きれいになることも、それが続くこともありません。
(当社が京都店で提供するスキンケアも、ご自身の「日常のスキンケア=正常な肌づくり」が前提です。)
目的と方法にズレがあるままでは、「すべすべして気持ちいい」という実感があるにもかかわらず、きれいになれないばかりか、悪化しかねないリスクも潜んでいます。特にあなたがトラブルを起こしやすいなら「間違った説明と、即効的な実感」を判断基準にすることは避けるべきです。
「きれいな肌」が目的なら、まずWEBカウンセリングをうけ、「肌のしくみ」をよく理解し、自分の肌質と傾向に合わせた適切なスキンケア・コンディショニングを行うことが必要です。
私たちもあなたと同じように、悩んでいました。でも今は...
2013年7月25日00:05 / 投稿者:kazuyuki terada