肌は自然のもの

自分の肌、自然の肌


肌は自然のもの

自分の肌は死んだ細胞

肌の表面である角質層は、死滅した表皮細胞が重なりあう、わずか0.02ミリの薄いバリア構造です。

このバリア構造を形成するため、表皮の底、基底層の基底細胞から分裂した娘細胞は、およそ2週間かけて徐々に分解され、角質細胞という死んだ細胞になります。

そして体表で体を守り、細胞ははがれて垢となり、また下から新しい細胞が押し上げられ、新しいバリアを常に作り続けます。

角質層の表面には「皮脂膜」が作られ、皮膚表面に有用な皮膚常在菌にとって好適な環境となり、同時に通過菌と言われる有害な菌が住みづらい状況になります。

人体における「自分」を免疫系とすれば、角質層の下まで、ということになるでしょう。

つまり、私達が「自分の肌」と思うその肌は、「死んだ細胞」と「細菌」によって、はじめてバリアとして機能します。

角質層はそのように「自分のようで自分でない境界線」ですが、そのバリアが損傷・乾燥など物理的に弱い状態になれば、皮膚は「角質層だけで十分に体を守れない状態」です。

その場合、皮膚は体を守るために、様々な反応を起こします。そして、その反応は、多くの美容上の肌トラブルにもなります。
(参照:肌トラブルとは?スキンケアの成果を取り戻す「肌質」考察-健康な肌と敏感肌

健康でキレイな肌は、どうすれば?

逆に言えば「健康でキレイな肌」では、「表面のバリアで体を守りきれているので、反応も起きない」という状態です。

肌をその状態に回復・維持しておくための方法が、「スキンケア・肌の手入れ」です。

これは「思い通りにコントロールすること」でもありませんし、だからといって「自然のなすがまま野ざらし」とも違います。

肌そのものは人間が頭で考えた人工物ではありません。私達の人体は、自然の産物です。

だから、肌の仕組みや、生物としての役割自体は、まず受け入れるしかありません。

無理やりキレイにしようと何らかの美容成分を塗りつけたり、食べたりすることで、勝手に変わってくれるものでないことは、多くの方が経験しているとおりです。

でも、だからといって野ざらしの状態では、健康でキレイな状態にもなりません。

肌を健康でキレイにしておくためのスキンケア・肌の手入れとは、「肌の仕組みにさからわず、人間の都合がいい状態に調整しておくこと」であり、そのための方法なのです。

もし、あなたがそういう意味でスキンケアを行ってみたいなら、まずはWEBカウンセリングからご相談ください。

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2014年10月30日20:24 / 投稿者:kazuyuki terada