ピーリングでも効果が無いご相談

ピーリングでも効果なし。というご相談。


本来、効果的なニキビ治療であるピーリングですが

  • 26歳から肌荒れが続き、美容皮膚科でフォトフェイシャル、ピーリング、飲み薬塗り薬ビタミン剤などで治療するもあまり効果がない
  • 高校生でひどくなり、エステに通い綺麗に治ったのに、社会人になってニキビが出来はじめ、皮膚科やエステに行ってピーリングを続けるも全く効果がない。

ピーリングでもニキビに効果なしのご相談

などのご相談があります。
これは「ニキビ治療」や「ニキビ」「ニキビのくり返し」についての誤解で生じる悩み方です。
「何に対して・何のために・何をしているか?」整理していきましょう。

ニキビのプロセス

ニキビをざっくり説明すれば、

毛穴のニキビ化プロセス

「肌表面のバリア(角質層)が出口をふさいでしまい、皮脂が出れず、酸素が嫌いで皮脂が好きなニキビ菌が増えすぎて→炎症」というプロセスが起きた毛穴です。

ニキビに対するピーリングの効果

ケミカルピーリングは、毛穴をふさいでしまっているバリア層を、酸で溶解・除去します。

ニキビに対するピーリングの効果

酸の種類や溶解の強さは様々ですが、「毛穴のふさがりの除去」で、ニキビの構造は壊れ、治ります。

では「効果がない」とはどのような状態か?その前に肌の仕組みを簡単にイメージできる必要があります。

皮膚のバリア機能

肌の表面のバリア層の「角質層」では、細胞や物質を数週間かけて「入れ替えながら」、体を守る「バリア構造の維持」をしています。※「使い捨て」になっています。(参照:キレイな肌とは?

この「身体を守るバリア」が壊れたり、刺激や乾燥があると、体は通常よりも急いでバリアを作ります。急いで作られたバリアは成熟時間の不足により「弱く・荒れやすい」傾向があります。(参照:肌トラブルとは?

肌のバリア機能の解説

「最近ちょっと肌の調子が悪い」程度のことは誰にでも起きますが、通常はバリアが一時的に荒れても、じきに「正常なバリアの入れ替えサイクル」に回復します。だから「最近ちょっと」で済みます、

逆に理想通りの回復ができていない肌は、「調子が悪いまま」です。

「ピーリングが効かない」と「ニキビのくり返し」

ピーリングに限りませんが、「ニキビ治療」は、効果・作用によって、治療後もニキビが「できなくなる」とイメージされます。

誤解の多いピーリングのイメージ

大半の方にとってのニキビは、放っておいても消え、多少こじらせても治療しているうちに自然に出来なくなるので、「治療によってできなくなった」とイメージされます。

この「治療によってできなくなる」イメージを前提に考えると、「治しても、またできる」場合は、「自分に合う治療なら、できなくなるはずなのに、なぜ?」と考えてしまいます。

でも、ニキビを形成する「肌表面のバリア・皮脂・ニキビ菌」は、使い捨てのバリアで、常に作られ続けます。

ニキビ治療で、これらを除去・抑制・殺菌しますが、常に作られます。入れ替わるこれらのバランスが回復・安定せず、「荒れたバリアの入れ替え」が続けば「毛穴のニキビ化」もくり返します。

ピーリング効果の範囲とニキビ治療後の肌

つまり実感として「ピーリングが効かない」という場合でも、肌での出来事は「効いて→すぐ再発」をくり返している状態です。

ニキビ治療は「治療中はニキビを治す・防ぐ」もの(対症療法)です。ニキビが繰り返されるかどうか?は、治療自体ではなく、「治した後の肌の状態」に依存します

(参照:活動性尋常性ざ瘡の治療における表面ケミカルピーリングの有効性と安全性

「効果ない」だけでなく「悪化する」ご相談

  • 20代後半あたりからあごや頬にニキビができ始めピーリングを続けていますが、効果がないばかりか悪化したような気がします。ニキビの跡もたくさん残り、赤いものやシミみたいな感じのものがあります。
  • 大学でニキビが増え、位置も顎や口周りに出来るようになり、跡も残るようになりました。去年から皮膚科でピーリングとイオン導入をしていますが、効果がないだけならまだしも、またニキビが増えてる。泣きたいです。

ピーリングでもニキビに効果なしのご相談

これらのニキビ悪化のお悩みも、ニキビ再発と同じように「治した後の肌の状態」の問題です。

「肌の状態」が正常な状態に回復しないまま、延々とバリアの除去をくり返せば、「バリアの問題」はかえって起きやすくなります。

ニキビの慢性化もバリアの問題と言えますし、また傷の修復、色素、赤み、皮脂なども関与します。

ニキビの「くりかえし」への対処

ピーリング自体はニキビを治す効果があり、またほとんどのケースでは多少肌を傷めても回復します。そのため「ピーリングでニキビが治る→以上終了」です。

前提どおりに肌が戻るなら、多少「肌を傷めるデメリット」があっても、「ニキビを治すメリット」を優先することが可能になります。

逆に、バリアを壊してもノーマルなバリアに回復しない人や、さらに悪化するような場合、ニキビ自体ではなく、ニキビをくり返す「背景」への対処が必要です。

ご相談はカウンセリングフォームから。

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2024年6月13日12:30 / 投稿者:kazuyuki terada