地中海式ダイエット・オメガ3脂肪酸でニキビ軽減

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ドイツのミュンヘンのルートヴィヒ・マクシミリアン大学の皮膚科、アレルギー科の研究では、地中海式ダイエットで重視されるオメガ3脂肪酸サプリメントにより、ニキビの症状軽減が観察されました。

Journal of Cosmetic Dermatologyに掲載されたこの研究では、食事の変化による利点を強調しています。

参照：にきび患者におけるオメガ3脂肪酸の可能性を探る

オメガ3脂肪酸とニキビの炎症の関係

以下、要約です。

オメガ3脂肪酸(EPA,DHA,αリノレン酸)は、抗炎症作用でも知られる必須栄養素です。これらが、ニキビ重症化を軽減する可能性を示しています。
また、研究開始前は、参加者の98.3％がオメガ3脂肪酸欠乏症であることが判明。

16週間、薬なしの60人の患者により藻類由来のω-3 FA（サプリ）補給を組み込んだ地中海式食事療法を行ったところ、ニキビの現象が観察されました。

また、研究では「良い食事・悪い食事」的なものも示唆されており

有益なものとしては野菜、果物、ナッツ、全粒穀物。

逆に精製糖、アルコール、チョコレート、牛乳、 飽和脂肪が最も悪化する要因として認識され、残念なことに悪化する方が「変化は顕著」ということです。

ナッツ類の高評価はオメガ3脂肪酸レベルが高いことによる可能性とのこと。（クルミ、アーモンドに豊富に含まれます）

補助的な効果に期待

上記の研究・調査はドイツで実施したものなので、かならずしも日本国内で同じような結果になるわけではありません。

背景として、本来的には食事での脂肪摂取では、オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸のバランスが重要で、日本人はオメガ6脂肪酸の摂取量がもともと過剰なわけではありません。

西洋でも「西洋食」が問題になるレベルということなのでしょう。地中海式ダイエットと併用されるのも、そのためです。

またオメガ3脂肪酸は、サプリメントの宣伝も多く、メリットも強調されますが、上記のようにバランスが重要ですので、たとえば肉類を魚介類に「置き換える」ほうが望ましいでしょう。

「オメガ3脂肪酸サプリを飲めば、何を食べても帳消し」と誤解される場合もあるかと思いますが、サプリの前に、「悪化要因を控える」事が先決です。

というのも、“残念なことに悪化する方が「変化は顕著」”だからです。

【参照】
オメガ3系脂肪酸　Omega-3 Fatty Acids
オメガ3脂肪酸について知っておくべき7つのこと　7 Things To Know About Omega-3 Fatty Acids

食事に気を使っているのに、良くならないニキビは…

上記のように、ニキビと食事は関連し、悪化傾向には特に関連すると言えるかと思います。

ただ、元々の肌質がトラブルを起こしやすい傾向があったり、治療やケアの行為と相性が悪い場合は、食事だけでは限界があります。

ニキビはブツブツの見た目や、皮脂も関与するので「体内の何かでできるブツブツ」というイメージもありますが、複数要因が重なって形成されるものです。

まずはカウンセリングフォームからご相談ください。