自分に合うニキビの治療を知りたいです。というご相談
ニキビ自体にも誤解が多いせいもあり、ニキビが「治る」イメージも誤解が多くあります。
- ストレスや環境の変化で顔全体に二キビが出来るようになり現在は今までで一番酷いです。皮膚科、美容皮膚科、エステなど何件も通っても治りません。あまり肌を見てもらえず自分に合った治療法も分かりません。
- ケミカルピーリングとイオン導入を行い、その時つやつやになったのですが、その後ピリピリを感じ沢山のニキビができてしまいました。
何度も繰り返すニキビを治したいのに自分に合う治療方法が分かりません。 - ピルをいつまでも使用し続けなければならないのが不安ですし、出来れば薬を飲み続けず解決したいです。根本からニキビができる理由を知り、自分に合った治療をして自然と治る肌にしたいです。
ニキビが解決した状態や、解決のプロセスも人によってイメージは様々です。一つ一つ整理して考えていきましょう。
ニキビができるプロセス
ニキビは「肌表面のバリア層が毛穴をふさぎ、皮脂が出れず、ニキビ菌増殖」といったプロセスで形成されます。
※このように「誰の肌にもあるもの」が、毛穴をニキビ状態にします。だからニキビ自体は「誰でも」経験します。
ニキビの「治し方」と「対症療法」
ニキビは上記の要因で形成されますから、これを「治す」場合は、「毛穴をふさぐバリアの除去・皮脂抑制・殺菌」などの方法になります。実際、これらでニキビは「治り」ます。
いずれも対症療法、つまり「ブツブツを治す」もしくは「ブツブツが無い状態にする」方法です。ただ、様々な方法でニキビは治せますが、長期的なニキビは、「治しても、でき続ける」ことが問題です。
「根本治療」という言葉が誤解を生じさせやすいのですが、「治る=できない」という前提で考えてしまうと、ニキビが繰り返される状況を「ニキビが治らない・完治しない」と感じます。でも肌では、「治し続けても、でき続けている」という状態になっています。
(参照:二度とニキビができないようにするにはどうすれば?というご質問 、 ニキビ治療は対症療法なので、根本的に治したい。というご相談)
「ニキビ完治」の誤解
このようにニキビは、「治る」と「できなくなる」が、必ずしも一致しません。
たとえば「薬が効いている状態」でニキビが消えれば、「治った(=できなくなった)」と感じます。でも、治療を終了すると再発したり、治療中も「治し続けながら出続ける」ということがあります。
「治る=できない」という前提で考えると、この状態は「治らない・効かない」などの解釈になります。
でも、もともとニキビは「肌表面のバリア・皮脂・常在菌」でできます。
だからニキビ治療では、これらを「除去・抑制・殺菌」します。
そうしてニキビを治しても、これらニキビの構成要因は、常に作られ続けるものです。
なのでこれらが、ニキビができるバランスになれば、完治しても、また毛穴はニキビになります。
(参照:低用量ピルの服用、やめたらニキビ再発。というご相談。 、 ディフェリンゲル、やめたらニキビ再発。どうすれば? )
「合う治療なら治る(できなくなる)」というイメージ
このようにニキビ自体も、治し方に関わらず、「治しても、条件が揃うと、またできてしまうもの」です。
でも多くの情報や宣伝は業務上、「治る=できなくなる」というイメージを宣伝します。
そのためニキビ治療を頑張っているのに再発や慢性化になる場合は、「自分に合う方法なら治る(=ニキビはできなくなる)」はずなのに、「自分に合っていない治療だからくり返す」とイメージしてしまいます。
でも、もともとニキビは「条件が揃うとできてしまうもの」です。また、くり返しお話するように「ニキビ治療」の方も「ニキビができなくなる方法」ではありません。
(※だから慢性化しやすい人は「治し続ける」ことになってしまいます。)
(参照:ニキビが何度も再発。何をすれば治るのか?というご質問 、 イソトレチノインでもニキビが治らない・再発する副作用が…というご相談)
ニキビの「慢性化」を解決していきたいと考える場合、ニキビを治すことと、問題解決のイメージにズレが生じていることを意識しておく必要があります。
くり返すニキビの解決には?
ニキビは、誰にでもある「肌表面・皮脂・ニキビ菌」でできます。
そのため肌が「ニキビができるバランス」になりやすいなら、治療法に関係なく、治してもニキビができやすいままです。
そして健康な肌でも、必ずしも「ニキビが全くできない」わけではありません。実際には「目立たず、肌が勝手に治す」というニキビはできますし、多少こじらせても「治療してしまえば終わり」というレベルで済みます。
特に慢性化しやすい肌では、肌のバランスを「正常な範囲に回復し、維持できるようコントロールしておく」事が重要です。ニキビは「合う治療なら、できなくなる」という性質の肌トラブルではないからです。
まずはカウンセリングフォームからご相談ください。
私たちもあなたと同じように、悩んでいました。でも今は...
2024年3月14日19:09 / 投稿者:kazuyuki terada