思春期ニキビの予防よりも、もっと大切なこと


主に10代前半からなかば、小学校高学年から中学高校あたりにニキビができると、それを「思春期ニキビ」といわれることが多くあります。

ご相談の中にも・・・

  • 中学生になって思春期ニキビが現れ始めました。
  • 娘が小学校の高学年から思春期ニキビができています。
  • 思春期ニキビが酷いです。学校にもマスクをして通っています。

などのご相談が多くあります。そして皆さん、ご自分の(もしくはお子様の)ニキビを「思春期ニキビだ」と、お考えです。

「思春期ニキビの原因」と、「大人ニキビの原因」

しかし実際、ニキビの原因に関して、大人であれ思春期であれ、言われること自体はさほど変わりはありません。

いずれも「皮脂分泌量」や「毛穴が詰まる」などになります。

さらにその原因として、ホルモンバランス、食事、ストレス、古い角質などが挙げられています。

だから思春期ニキビにお悩みの方を対象とした宣伝の場合

「余分な皮脂や汚れが毛穴に詰まることが原因です。だからこの石鹸で・・・」

「ニキビの原因になる毛穴づまりは古い角質が原因だからサリチル酸で除去します」

などの宣伝が、比率としては多い印象です。

ニキビは「ふさがった毛穴で、皮脂が皮表に排出されず、その毛穴でニキビ菌が増殖」というプロセスが基本ですからこれらは間違いではありません。

そしてやはり、大人ニキビと思春期ニキビの「原因の違い」は、明確なものではありません。

むしろ同じ症状への、「提供したい治療方法と、その対象の違い」ではないでしょうか?

たとえば、思春期と大人の「間」の人のニキビはどうなるのか?

「大人ニキビ」と「思春期ニキビ」の、中間辺りの方からは、このようなご相談があります。

  • 「中学、高校は思春期ニキビだから大人になれば治ると思っていましたが、19歳になってもでき続け、これは思春期ニキビか大人ニキビかもわからず治療法も分かりません。」
  • 「思春期すぎて大人になったら治ると言われましたが色素沈着して悪化するだけです。」

そして・・・

  • 「高校生頃からニキビができ始め、思春期だから仕方ない、大人になれば治ると思っていました。でも24歳の今でも毎日新しいニキビができます。」
  • 「思春期ニキビ・大人ニキビと、10年以上ニキビに悩まされています。」

つまり、長くニキビに「思春期ニキビ・大人ニキビ」という分け方自体に、さしたる意味はないということです。

「思春期ニキビ」より重要なポイントの理解

統計にもよりますが、ニキビそのものは人口の8~9割の方が経験する「ありふれた肌トラブル」といえます。

しかし、多くの場合、一時的に出来るだけで、「悪化や慢性化し、跡が残る」という事態に陥ることなく、放っておけばすぐにきれいに治癒して終わりです。

いわゆる「ニキビができやすいお年ごろ」であっても、すぐに治り、跡も残らず、くり返しもほとんどないなら、悩むことはありません。

ニキビを基準に考える場合でも、「思春期か?大人か?」よりも、「慢性的にニキビができ続けているか?、たんに一過性のものか?」という点がより重要になります。

これは「悩む」レベルのニキビであれば、何歳であっても同じだと思いませんか?

解決すべきは「慢性的なニキビ」という問題

「思春期はできやすい年頃だから」と、軽くあしらわれがちですが、慢性的なニキビ、ニキビ跡が残りやすいといったケースは、「年頃」で片付けないことが大切です。

上記にあるように、その後、何年もニキビに悩み続けるリスクもあるからです。

「思春期ニキビ」を対象にしたビジネスには、安価な洗顔などを「古い角質を取れば治る」と宣伝する方法が多いのですが、ニキビができやすい肌では「肌のバリアが弱い結果、トラブルが慢性化している」という可能性もあります。

その場合、バリアを壊すケアを継続することは、ただでさえ解消しにくい、くり返すニキビを、さらに悪化させたり、他の肌症状を伴うこともあるからです。

慢性化しやすい、ニキビ跡が残りやすい、赤みが出やすい、肌が荒れやすい、メイクがキレイにつかない、皮脂分泌や毛穴の悩みも・・・

といった複数の症状が混在する状況では、ニキビを治すことでは、対応しきれないことにもなるのです。

将来的なニキビリスクを回避するニキビ予防法とは?

仮に思春期であっても、もっとも重要なポイントは「慢性化、悪化させないこと」です。そのために必要なことは「予防」であることは間違いありません。

しかし、ニキビ予防には2つの方針があります。

  • ひとつはニキビの条件が重なる前に肌ごと壊す・症状を抑制すること
  • もう一つはニキビの条件が重ならない肌にすること

です。

もしあなた(もしくはお子様)が後者をご希望なら、まずはWEBカウンセリングからご相談ください。

「本来なら放っておけば治るはずのニキビ」が慢性化し、悪化し、ニキビ跡も残るのはなぜか?

そしてどうすれば「ニキビのくり返し」を止めて、ニキビ跡も残らず、キレイな肌になることができるのか?

あなたがくり返すニキビやニキビ跡にお悩みなら、「ニキビを治す・ニキビに効く」といわれる方法をがんばることが、かえって問題を複雑にし、解消を困難にしている可能性もあるからです。

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2014年1月22日19:43 / 投稿者:kazuyuki terada