治らないニキビの正体はこれです。
いただくご相談は「ニキビが治らない」ですが、治るはずの治療でも長期間ニキビを繰り返すと「これは本当にニキビなのか?」と不安になるケースもあります。
- 全然治らないニキビと戦っています。今、23歳なのですが、皮膚科に通うも、なにをしても一向に良くならず、心を病み、疲れ果て、顔面にニキビがない日が今までに本当になかったのです。
ほんとにこれはニキビなのか?こんなに治らないのなら違う病気?と疑った日も何度もあり、毛包炎かと思い尋ねてみて病院にかかるも、必ずニキビだと言われ、もう、手の施しようとがありませんし希望がみえないです。 - 中学2年くらいからニキビができて、高校に入学してからすごくひどくなりました。皮膚科でもらったアクアチムクリームとディフェリンを使っています。すごく汚くてなんというか黒くて、跡が黒くなって、これはニキビなのでしょうか?
- 22歳からひどいフェイスラインのニキビになり、皮膚科に行き、一時はよくなりましたが現在さらに悪化し、広がってきてしまいました。どうしてよいのかわかりません。ニキビ跡も以前はできなかったのにできるようになりました。最近は本当にニキビだけなのか、他の病気なのではないかと悩みがつきません。
など。話を整理していきましょう。
ニキビとは?
ニキビは「肌表面のバリアが毛穴をふさぐ→皮脂が出れず→菌で炎症」といったプロセスが毛穴で進んだ結果です。
ブツブツの見た目のせいで「体内毒?リンパ?ホルモン異常?」などのイメージを抱くことも多いですが、ニキビ自体は人口の9割は経験するトラブルです。(長期化の度合いや、炎症や悪化の度合いは、「程度差」であって、ニキビの構造自体は上記のようなものです。毛包炎や面疔など「ニキビに似た症状」はここでは扱いません。)
ニキビとニキビ治療・ニキビケア
ニキビを構成しているのは、肌表面のバリア・皮脂・ニキビ菌ですので、皮膚科やエステなどでニキビを治す場合、「バリア除去・皮脂抑制、除去・殺菌」といった方法がとられます。
薬や治療の「効き方」は様々ですが、肌に生じさせる作用は、上記のいずれか、もしくは組み合わせです。
治らないニキビの正体とは?
上記の方法でニキビは治りますが、「バリア・皮脂・ニキビ菌」は、ニキビの構成要因であると同時に「肌に必要なもの」です。
だから、除去・抑制・殺菌しても、入れ替わり作られ続けます。
この入れ替わったバリアや皮脂やニキビ菌が、ノーマルな状態なら、毛穴も普通の状態になり、ニキビは終わり。お悩みの立場での「治った」という状態です。
逆に、ニキビの要因が重なりやすいバランスのままで、入れ替わりを続けていれば、「治してもできる」ことになります。
もちろん「治療中の肌」では、作られるニキビの要因を除去し続けていますから、ニキビが減り、「ゴールに至った」感じはしますが、「治療中の効果」です。
また「治療中の肌」では、「肌に必要なもの」の除去をくり返していることも意識しておく必要があります。
なので治療を終えると再発したり、効き目以上にニキビができることもあります。
「治らないニキビ」とは、「治してもできる肌の循環」です。
(参照:ピルが効かなくなってきた 、 ピーリングでも効果なし。というご相談。)
肌がキレイな人のニキビ
そもそもニキビ自体が、「肌表面のバリア・皮脂・ニキビ菌」など、「美肌にもあるもの」でできます。
なので、肌がキレイな人でも、調子を崩した時などには、できてしまうことはあります。また、「鼻の脇に1ミリ以下のニキビがある」みたいなこともあります。
ただ、そういう場合でも、肌が回復すれば一時的なもので済みますし、そういう方が大多数です。
なので、長期化する場合は、「治る・治らない」の二分ではなく、「程度差」として捉えることも必要になりますし、「どうすれば人並み程度で済むようになるのか?」と考えていくのも方法です。
(参照:NY医師「ニキビの根本治療は無い」-根本解決はどうすれば?)
くり返すニキビ。キレイな肌にするには?
ニキビはどうしても「ニキビが治れば→肌がキレイ」とイメージしがちですが、「治療中の肌」は、「自然な状態でのキレイさ」とは別の状態です。
その状態が続くことで、「普通のキレイさ」への回復からは、さらに遠のくこともあります。
まずはカウンセリングフォームからご相談ください。
私たちもあなたと同じように、悩んでいました。でも今は...
2024年12月26日12:00 / 投稿者:kazuyuki terada