エステに通い続けても治らないニキビ

2年前から出はじめたニキビが、エステや化粧品で治りません。


ニキビに関するお悩み

「2年前から、いきなりニキビができるようになりました。治ってもまた違う箇所にできて、ニキビ跡や膿のあるニキビでボロボロな肌です。エステに1年前くらいから通ってますが、効果はありません。ニキビに効く化粧品もいろいろ使いましたが効果ありません。どうしたらまた前みたいなつるつるな肌に戻りますか?」

まず、エステやニキビ用化粧品の目的を知りましょう。

ニキビができ続け、それが長引けば、誰もが「エステで治るのかな?」「ニキビに効く化粧品を試そう」と、お考えになると思います。

そして、実際多くの場合、エステのニキビコースなどに通ったり、ニキビ用化粧品を使用することでニキビが解消されるかと思います。

ニキビが作られる条件は基本的に

  1. 包の閉塞(毛穴が詰まる・ふさがれる)
  2. 皮脂分泌の亢進(毛穴からの油分が増える)
  3. ニキビ菌の増殖(毛穴の常在菌が過剰に増える)

という3つの条件があります。

このような条件が重なると、毛穴ではニキビという状態が作られます。

エステのニキビコースやニキビ用化粧品などでは、ニキビの原因に関して、よく「古くなった角質が毛穴をつまらせ、ニキビができる」と説明する方法があります。

そして「だから角質を剥がしさえすれば”ニキビは”治る」と続きます。

ニキビ用化粧品ではピーリング石鹸や殺菌などの効用をいう洗顔料、またさっぱりした化粧水などを使用されることが多いようです。

またエステなどでもピーリングを行ったり、「デープクレンジング」などの名称で古い角質を除去することも多くあります。

もちろん「できてしまったニキビの状態をこわす」ことや、「ニキビが出来る前にこわしておく」ということを考えれば、これらの方法には合理性があります。そして多くの場合、ニキビは一時的なものなので、「こわす→終了」と、なります。

ただし、それは「新たにニキビができない」ということを意味するものではありません。

角質層の役割

肌の役割は基本的には「体を守ること」です。その最も表面の、0.02ミリの層である角質層が重要な役割を果たしています。
(参照:きれいな肌とは

そして目的は「ニキビを治すこと」であるにしても、「角質層をはがす行為・こわす行為」は、基本的に体を守るためのバリア構造の破壊になります。

そうすると身体は「角質層を大急ぎで作り体を守ろう」とします。

しかし、大急ぎで作られた角質層は未熟で乾燥しやすいため、身体はくり返し「体を守ろう」とします。

角質層は毛穴の中まで続いているので、この状態が毛穴でおきれば、「毛穴がふさがる・つまる」ということがおきやすくなりますし、炎症などの反応が強くあらわれます。

多くの場合、もともと丈夫なバリア構造をつくれるので、ある程度過激な治療でも、これらの反応は一時的なことで済みます。

が、体質や環境によっては、このような反応がくりかえしおき続けることになります。

すると、ニキビの条件も重なりやすくなってしまします。

くり返しでき続けるニキビは「くり返すこと」が問題

ニキビ自体は人口の9割が経験するような「よくあるトラブル」です。

でもそれが慢性化し、悪化し・・・ということになる場合、問題になるのは「ニキビの条件のくり返し」です。

そして「ニキビのくり返し」が問題の場合、角質層を破壊するようなケアや治療は、かえって問題を長引かせるリスクもある、と覚えておいて下さい。

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2013年7月10日21:42 / 投稿者:kazuyuki terada