10年以上続くニキビ解決法、どう考えるべきか?
思春期、思春期を過ぎた頃など、きっかけは様々ですが、ニキビのご相談をいただく方の多くは10年、20年と「長期間のお悩み」です。
- 高校卒業頃にニキビが多発し10年ほど皮膚科の治療(塗り薬、飲み薬等有名な治療薬はほぼ全て使用)、サプリ、エステ、食事、睡眠等かなり気をつけていろいろ試して、いまだにニキビがおさまりません。ニキビ跡や毛穴の開きも気になります。
- 中学生からニキビができ始め、病院では毎回違う症状や病名を言われ何を信じればいいか分からない。美容皮膚科でイソトレチノインを知り、最後の切り札と言われる言葉や再発の可能性も低いと信じて、自信を持って顔を出せると思っていた矢先、1ヶ月で皮脂が戻り、ニキビが悪化。元通りになって絶望。
- ニキビ自体には10年以上悩み、二十歳以降顔にニキビが1個も無かったということがありません。皮膚科でディフェリンやダラシンといった薬を貰い、毎日塗り続けていました。エステでハーブピーリングもしましたが、赤みを増したものがより増えました。ニキビを気にしない、肌自体が健康な状態になりたいです。
- 中学生から約10年、ずっと周りの目を気にしながら生きてきました。ニキビに良いとされるのスキンケアをしたり、皮膚科の薬、美容皮膚科でレーザー治療やイオン導入をして、一時的に良くなっていることはありましたが、また悪化のエンドレスループです。
大半の人では、ニキビは悩む間もなく治って終わりますし、多少こじらせても治療してしまえば終わることがほとんどです。
それが長期化、悪化などを伴うことで悩みも深まりますし、ほとんどの方は一通りの治療などをされています。
長期的な場合、「どうすればいいか?」も大事ですが、ニキビやニキビの治し方だけでなく、背景や経緯も知っておく必要があります。
ニキビができるプロセス
ニキビ自体は「肌表面のバリアが毛穴をふさぎ→皮脂が外に出れない→ニキビ菌などで炎症」といったプロセスが毛穴で進行し、「毛穴がニキビ化した状態」です。
これ自体は程度の差はあれ誰でも経験するものです。
これが長期的にくり返し、悪化する状態は、このプロセスを「くり返している」事が問題になります。
ニキビ治療やニキビケアは何をしているか?
ニキビ治療やニキビケアは「ブツブツを治すため」の方法です。
上記のニキビのプロセスからいえば、「バリアの除去、皮脂抑制や除去、殺菌」などの様々な方法でニキビは治せます。
また、ニキビができる前にこれらをしておけば、ニキビの要因が重ならず「予防できる」とも言えます。
ニキビの「くり返し」や「再発」とは?
長期的なニキビにお悩みだと「根本的に治したい」と思い、様々な治療を行うことになりますが、もともとニキビ治療やニキビケアの考え方の前提にあるのは
「ニキビは年齢などで自然に出来なくなるもの。その日が来るまで、くり返しできるニキビを、くり返し治し続ける。」
というものです。
つまり治療中にニキビが減ったり、できないとしても、それは「自然状態」ではなく、「治療中の効果(薬の効き目や施術での効果)」です。
「バリア・皮脂・ニキビ菌」はニキビを構成しますが、健康でキレイな肌にも存在しますし、肌に必要なものです。(参照:美肌育成に欠かせないニキビ菌)
ニキビの治療薬や施術によって、これらを除去し、ニキビは治せます。
が、それは、「肌をノーマルな状態に回復や維持しているわけではない」ですし、はじめから目的でもありません。
(参照:NY医師「ニキビの根本治療は無い」-根本解決はどうすれば?)
そのため、「年齢で自然に」が通用しないケースでは、「治療が終わると再発」を10年以上くり返すこともありますし、治療するほどかえってノーマルな状態から離れ、問題が長期化することもあります。
「ニキビが出来ない」の質の違いを意識する
ニキビ治療やニキビケアの「目的・前提条件」と「ニキビができない(根本的な解決)」は、一致しておらず、むしろズレていることは多くあります。
前提になるシナリオどおり「自然に年齢などでニキビができなくなった場合」はそれでいいですし、耐えれる肌なら治療をし続けるのも方法です。
が、副作用や生活の変化で対症療法もできなくなるケースもありますし、バリアも皮脂もニキビ菌も、肌にとっては必要なものなので、かえってバランスを崩したり、問題をこじらせてしまう場合などもあります。
10年以上ニキビを治し続けているのにでき続けるような場合、ニキビの「くり返し」の背景を問題にし、解決に取り組む方法もあります。まずはカウンセリングフォームから。
私たちもあなたと同じように、悩んでいました。でも今は...
2024年11月14日12:00 / 投稿者:kazuyuki terada