「あえて日焼け」でニキビを治す?TikTok関連
またもやTikTokerの「ネタ」かと思いますが、「日焼けをすることでニキビを治そう」的な美容法?が宣伝されているようです。
TikTokの「日焼け」ハックはあなたのにきびを治しません–しかし、それはあなたを皮膚がんのリスクにさらすかもしれません[the conversation]
↓こんな感じで
me telling the sun to burn my acne off(太陽にニキビを焼けと言う私)
@zapletalovaaa_ 🇬🇷☀️ #santorini #foryou #foryoupage #greece#summer ♬ original sound – Max
毛穴をニキビにするのは、「肌表面が毛穴をふさぎ→皮脂が出れず→ニキビ菌が増えて炎症」といったプロセスです。
現在は青色LEDなど、光線でニキビ菌を殺菌してニキビを治す光線治療もあるので、そういったイメージで行っているのかもしれません。
たしかに理屈上、強い紫外線で殺菌はできるかもしれませんが、ニキビ菌は毛穴内に棲息しています。
そのため直接光が当たるわけではありませんし、絶滅するわけでもないので、条件が揃えば、また増えます。
その前に、そもそもニキビ菌は、通常の毛穴では有害なものではありません。(参照:美肌育成に欠かせないニキビ菌)
そして紫外線を浴びれば、肌は急いでバリアを作るようになり、これが毛穴のふさがりにも寄与してしまいます。
また、炎症を起こしている所では、シミの要因になり、コラーゲン、エラスチンなどの繊維細胞も損傷しますので、ニキビ跡にもマイナスです。(参照:ニキビ跡が皮膚科でも治らない場合の方針のたて方)
つまり、皮膚がんの話まではピンとこないところはありますが、すくなくともニキビの形成やニキビ跡に対して、日焼けがプラスになることはありません。(参照:ニキビ跡の前にニキビを治そう。でもニキビが止まらないご相談)
日中は紫外線などから、肌を保護しておくことが重要です。
とはいえ日焼け止めも「合う・合わない」や、落す際に強力な洗浄剤が必要になったり、乾燥したりなど、難しい問題もあります。このあたりは日焼けと日焼け止めのリスクとの差し引きなど、シーンに合わせて紫外線対策も調整していきましょう。(参照:紫外線防止の基本[日本化粧品工業会])
太陽でも解消しないニキビなら
実際に「あえて日に焼こう」という人は少ないかもしれませんが、「ニキビを日に焼いて治そう」とか「殺菌して治そう」という考え方は、「角質の除去」や「皮脂抑制」に関しても言えることですが、
ニキビについて「1つの根本原因がある→それを取り除けば治る」という考え方と、プラスして「治れば→できない」という考え方が伏流しています。
単発的なニキビで済無場合は結果的にはそれでもいいのですが、慢性化しやすい・治しても再発するというお悩みの場合、ニキビは「複数要因でできること」と、「完治しても条件が揃えば、またできる」ということを理解したうえで解決に取り組む必要があります。
ご相談はカウンセリングフォームから。
私たちもあなたと同じように、悩んでいました。でも今は...
2024年10月10日12:30 / 投稿者:kazuyuki terada