トラネキサム酸服用でもニキビが治らないご相談
ニキビよりも「美白剤」のイメージがあるトラネキサム酸ですが、
- エステで改善せず、皮膚科通いで改善するも、また悪化。美容皮膚科のピーリング、ビタミン剤と漢方薬とトラネキサム酸を服用。外用はダラシンゲル。今までにないニキビの出来方になっています原因が分かりません。
- 外用薬にベピオ、内用薬にシナール ハイチオール トラネキサム酸カプセル、生理不順があったのでヤーズも服用してますが、赤く膨らんだニキビは毎日できていきます。
- 色々な化粧品、ネットの情報を見ますが、治りません。ディフェリンとトラネキサム酸を処方してもらい、ビタミンサプリを含め様々なサプリも飲んでいます。それでもニキビは治らず、治ってもニキビ跡が酷くなり黒くブツブツしています。人生で1度くらい綺麗な肌になりたいです・・・。
- ケミカルピーリングやフラクショナルレーザー等、美容皮膚科に通ったり、皮膚科でトラネキサム酸、シナール、ハイチオールを処方されてもう5年近くは飲み続けていますが一向に良くなりません。
など、「トラネキサム酸を飲んでいるのにニキビが治らない」というご相談があります。
話を整理していきましょう。
毛穴ニキビ化のプロセス
ニキビは毛穴で諸条件が重なった状態です。
肌表面のバリアが毛穴をふさぎ、皮脂が出れない状態になり、皮脂の増加やニキビ菌の増加などが重なると、毛穴はニキビ化します。
トラネキサム酸に期待されるニキビ治療効果
トラネキサム酸は炎症を起こす要因にもなるプラスミンという酵素の働きを抑制します。
そのため炎症の軽減や、炎症による肌荒れの予防、またプラスミンは色素細胞の活性化にも関与しているため、これを抑制することで美白作用も期待されます。
そのため、ニキビだけでなく、ニキビ痕の色素沈着も視野に入れて使用されることがあるようです。
(参照:トラネキサム酸 南東北大学)
トラネキサム酸服用でもニキビが治らない
上記のようにニキビは「肌表面のバリア(角質層)・皮脂・ニキビ菌」と言った要因が重なった結果、できてしまいます。
いくらかトラネキサム酸の抗炎症作用は期待できますが、炎症を起こす菌の殺菌まではできません。そのため抗生剤でのニキビ治療のように殺菌して炎症を押さえるわけではありません。
また、バリアや皮脂、ニキビ菌が、「ニキビができるバランス」になってしまう肌では、ニキビは「治してもまたできる」ので、効果も限定的になります。
トラネキサム酸服用で治らないニキビはどうすれば
トラネキサム酸に限りませんが、ニキビの治療は対症療法になります。
つまりニキビの「くり返しの解消」が目的ではなく、「ニキビは治療し、そのうち(年齢などで)ニキビができなくなる事を期待する」ことです。
とはいえ、実際、通常は、ニキビは対症療法をしているうちに、自然に解消することが大半です。
が、肌のバランスが改善しないままでは、「治らない・治してもくり返す」という状態が続きます。ノーマルな肌のバランスに回復し、その状態を持続させるには、別の見方、考え方が必要になります。
まずはカウンセリングフォームからご相談ください。
私たちもあなたと同じように、悩んでいました。でも今は...
2024年5月30日12:30 / 投稿者:kazuyuki terada