トラネキサム酸配合化粧品でもニキビが治りません。というご相談
「トラネキサム酸化粧品でもニキビが治らない」というご相談では
- 一般皮膚科で処方されている漢方とビタミン剤、毛穴の詰まりをとる塗り薬を継続。スキンケアはトラネキサム酸配合のものを使用しています。外ではマスクが外せず、会社の飲み会も欠席しています。何をしたら良いのかが分かりません。
- 3年前からピル、スピロノラクトン、亜鉛サプリの内服。トラネキサム酸の化粧品を使用しています。Uゾーンのニキビがなかなか治らずエステでメンテナンスをしてもらっても一向に良くならず困っています。
などがあります。
どう考えると良いのか?
ニキビ形成プロセス
ニキビは「肌表面の角質層が毛穴をふさいでしまい→皮脂が出れず→ニキビ菌で炎症」といったプロセスが、毛穴で重なった状態と言えます。
トラネキサム酸の効果とされるもの
トラネキサム酸は「肝斑の治療薬」としても使用されるように、もともと化粧品への配合は、「いわゆる美白」をアピールするものでした。
現在では「肌荒れ防止成分」「抗アレルギー成分」としても着目されていて、ニキビの炎症や形成の抑制に期待されます。
(「シミ」の原因は、紫外線や老化は勿論ですが、微弱炎症が続くことが原因になる場合もあります。)
化粧品と成分、治療とスキンケアにまつわる誤解
誤解が多いのですが、まず、化粧品・医薬部外品自体は、薬品のように明確な作用はありません。「効果を期待」すると、これはデメリットのように感じますが、連用する前提で「副作用リスク」を回避できることはメリットです。
また、たとえば、肌は「バリアの損傷」等がある場合、急いでバリア形成をしますので、その部分では肌が荒れるということはあります。
これ自体は「肌が一時的に荒れること」が、身体を守る肌にとっては「解決」ということになります。急いでバリアを作るのは、普通の反応です。
仮にトラネキサム酸で、これを防ぐのは難しいことですし、「防げないから体を守れている」とも言えるわけです。
「気になる症状を効き目で治す」という文脈だけで考えると、「もっと浸透させて効かそう」となります。
そしてピーリング的な行為をすると、肌は「更に体を守ろう」とします。
このように「気になる症状」があると、どうしても「効き目のあるもので治せば終わる」という気持ちになりますし、そういう気持ちを煽る宣伝が多いのですが、肌は常に入れ替わりを続けていて、一時的に何かをすれば解決することばかりではありません。
参照:「ニキビに効く成分の化粧品を教えて」というご質問 、 ピーリングイオン導入も通ってましたが治りません
トラネキサム酸化粧品でもニキビが治らない場合はどうすれば?
「治療とスキンケア」そして「薬と化粧品」は、どうしても誤解が多いですし、誤解を招く宣伝がほとんどですから仕方のないところですが、「悩み」と「実際の問題」や、「解決のプロセス」などで誤解があると、思う成果は得られにくくなります。
まずはカウンセリングフォームからご相談ください。
私たちもあなたと同じように、悩んでいました。でも今は...
2024年9月19日12:30 / 投稿者:kazuyuki terada