皮膚科のピーリングでも再発するニキビを肌から変えるノウハウ
ニキビとピーリングに関して「ピーリングでニキビを治してもニキビがまたできる」というご相談をよく頂きます。そしてさらに「強く赤みが出る」「ニキビ跡・シミも残る」というものがあります。
せっかくニキビを治しても、再発のくりかえしや、他のトラブルが起きては、あなたにとって「治った」と言えない状況です。
良いといわれるニキビ治療でニキビをくり返すなら、「その治療が想定する肌のモデル」と「実際のあなたの肌」がはじめから違う可能性があります。
もくじ
ピーリングが想定する治療対象
ニキビを簡単にいうと「角質で毛穴がふさがり、皮脂が外に出れず、ニキビ菌が増えた状態」です。
だからピーリングや、角質除去、ピーリング石鹸やニキビ用化粧品は、
「角質の除去=毛穴のふさがりやつまりの除去→したがってニキビは治る」
という考え方の方法です。
単にニキビをこわすのは簡単です。ピーリングや角質除去でバリア構造をこわし、毛穴をひらいてしまえばニキビの状態はこわせます。(ニキビの原因と解消法についての参照)
もしあなたの肌がピーリングに耐えられないなら
でもそれは「こわしても、丈夫なバリアをつくれる」ことが前提です。ピーリングや角質除去が想定している肌は、「古い角質・丈夫なバリア構造」です。
だから「バリア構造をこわすリスク」や「こわし続けるリスク」を想定していません。
角質層は体を守る最前線なので、このバリアが弱くなれば、刺激や異物の侵入から体を守るために肌は強い反応を起こします。
たとえばバリアをこわせば肌は角質層を大急ぎでつくります。大急ぎでつくられた未熟な角質細胞による角質層は、もろく、厚く、固い状態になり毛穴をつまらせやすくなります。
また体を守るために炎症や、色素の産生、神経を伸ばすなどの複数の反応をおこし、ニキビ跡や敏感肌症状のリスクを高めることにもなります。(参照:皮膚科のニキビ治療で治らない方が抱える、肌と治療のミスマッチ)
重要なポイントは、ニキビを「くり返す肌」
もしあなたが「丈夫なバリアをつくれないからニキビをくり返していた」なら、バリアをこわすことは「わざわざ弱いバリアをつくり、トラブルのリスクを高める」ことでもあります。
前提になる「肌の区別」のないまま頑張ることは、単に上手くいかないだけでなく、問題を長期化させ、悪化させるリスクが高いのです。
このような問題の解決は「できたニキビを治すこと」ではなく「肌が正常なのでトラブルが起きない」です。
「正常なバリア構造をつくり・維持すること」は、「症状の破壊」よりも、リハビリ的にケアを継続することを優先して考えるべきです。(参照:エステやピーリングで治らないニキビがクリアすべき条件)
もしあなたの肌が丈夫なら、すでに治ったといえる状態のはず
もちろんあなたの肌がバリアを丈夫に作れるなら、理屈どおり「角質やニキビをこわすことで、ニキビが治る→解決」となります。
しかしピーリングやニキビ用化粧品でも、トラブルがおきる状況が続くなら、問題に対する見方を広げ、方法を変えるべきです。
問題は「ニキビそのもの」だけでなく、「前提となる肌質」や「トラブルをくり返す循環」にあるからです。
(参照:ニキビ半減でも95%がニキビ跡になるニキビ治療)
ニキビ解消は、まず自分の肌質を把握してから
「その治療法が前提としている肌」と「実際のあなたの肌」がちがうなら、得られるはずの結果は変わります。
あなたが頑張って何度ニキビをこわしても、「ニキビができる肌」が変わらないなら、「トラブルをくり返す循環」から抜けることはありません。
まずあなたが解決したい問題は「できたニキビ」なのか?それとも「ニキビができ続ける肌」なのか?あなた自身が把握することが問題解決のスタートラインです。
私たちもあなたと同じように、悩んでいました。でも今は...
2013年8月16日02:11 / 投稿者:kazuyuki terada