ニキビ跡の前にニキビを治そう。でもニキビが止まらないご相談
「ニキビ跡を治したい。でもその前ニキビを治したい。」というご相談をよくいただきます。
- 中学生からニキビができはじめ、ニキビ用化粧品で最悪レベルに悪化。アキュテインで大きいニキビは減ったものの白ニキビができてニキビ跡も消えない。今後ニキビ跡を治すため、まだニキビができ続けている点を踏まえ、どうすればいいか。
- レーザー治療は1度だけ受けましたが、ニキビを完全に治すのが先と、皮膚科の先生からべピオゲルを処方していただいています。頬のクレーターも目立たなくしていきたいと思っています。
- 薬やピーリングやらIPLやプラズマシャワーなど、続けようとは思っていましたがニキビやニキビ跡を直してもまたニキビが繰り返しできて、ニキビ跡ができるのでそこを対策しないといけないと思いメールしました。
- 高校からニキビがずっと続いていたのですが、21歳でピーリング、ダーマペンで一時的にできないようになったが、白ニキビと赤ニキビが大量にできたのでこのニキビ肌質を改善したいです
このようなお悩みには「ニキビ跡はどういう状態か?」「ニキビが治る=できなくなる」などの前提があります。もちろん、そのように考えて解決すれば結果オーライとは言えますが、それが難しい場合は何が問題なのか?考えていきましょう。
ニキビができるプロセス
ニキビができやすい場所は、概ね顔、胸元、背中あたりになります。
これらの毛穴は「皮脂が多い、出口は狭い」という特徴があります。
ここで、肌表面が毛穴の出口をふさいでしまい、皮脂が出れなくなり、ニキビ菌などで炎症を起こした状態がニキビです。
ニキビ跡とは
上記のプロセスで炎症が起きる時に、毛穴周りの組織が傷つきます。
浅い傷は通常、肌自身が目立たずキレイに治しますが、治癒のプロセスがスムーズに進まず、キレイに治らなかった状態が傷痕=ニキビ跡です。
※ただし、そもそも時間がかかることですから、どの時点で「キレイに治らなかった」と、判断するかは注意が必要です。
(参照:ニキビ跡の赤みが治らない。どうすれば治る?というご質問 、 ニキビ跡が皮膚科でも治らない場合の方針のたて方)
ニキビは「完治したらできない」トラブルか?
誤解が多いですが、ニキビは身体や皮膚が「積極的にブツブツを出す」わけではなく、条件が重なると、毛穴がニキビ状に「なってしまう」という性質のものです。
そのため「ニキビ治療・ニキビケア」では、「毛穴をふさぐバリアの除去」「皮脂の除去や抑制」「ニキビ菌殺菌」などの対処をされます。これらでニキビは治ります。
ただ、肌の表面や皮脂、ニキビ菌は、常に作られるものです。
肌表面のバリアや皮脂を除去したり、ニキビ菌を殺菌しても、肌自体が「ニキビになるバランス」なら、またニキビはできます。ニキビは「完治しても再発するトラブル」です。
ただし、ほとんどの人は肌は回復します。そのためニキビは元々できにくく悪化しにくいですし、多少こじらせてもニキビ治療をしておけば済むレベルで済みます。でも、もともとバリアのバランスが崩れやすい場合は、トラブルが起きやすいままですし、ニキビやニキビ跡に悩まされがちです。
(参照:ニキビが何度も再発。何をすれば治るのか?というご質問 、 大人ニキビが全然治らない。というご相談)
ニキビをくり返し、ニキビ跡も増える肌
正常な肌では、毛穴がニキビになりにくく、なっても早々に終わります。またニキビ程度の小さい傷なら、肌自身がキレイに治します。
逆に、このように肌が安定していない人では、傷の治癒がスムーズに進行しないことは不思議なことではありません。
これは元々の肌質の差もありますし、また、ニキビを治すために常に肌表面を刺激している場合などは、治癒のスムーズな進行を妨げます。
そのためニキビができやすい人は、ニキビ跡が残りやすくもなるのです。(まとめてしまえば「トラブルが起きやすい肌」ということです。)
(参照:ニキビ治療は対症療法なので、根本的に治したい。というご相談 、 ニキビ跡を治すなら、健康できれいな肌になれる方法があります)
どうすれば肌はキレイになるのか?
ニキビ治療でイメージ通りに「出来なくなった」場合であれば、「まずニキビを治して、次にニキビ跡」という考え方でもいいかと思いますが、
そもそも「完治しても再発する」のがニキビですし、肌が傷をキレイに治すには、スムーズな治癒が行える「肌の状態」が必要です。
難しいケースではこれらを踏まえて、方針を考え、ニキビやニキビ跡の解消に取り組む必要があります。
まずはカウンセリングフォームからご相談ください。
私たちもあなたと同じように、悩んでいました。でも今は...
2023年1月19日17:26 / 投稿者:kazuyuki terada